R6.3月14日(木)

 みなさんこんにちは。今日は卒業式の予行を行いました。卒業する6年生も、送り出す在校生代表の5年生も、どちらも気持ちを作り、その気持ちを形に表せるよう意識しながら予行を行うことができました。予行の振り返りで子どもたちからは課題も出されました。でもこの課題は、できてない、とマイナスにとらえる課題ではなく、さらに良くしていこう、というより高まりを目指すために出た課題でした。一人ひとりがより良い卒業式を創り上げるためにしっかり考え、行動している姿でした。きっと良い卒業し意を創り上げることができることでしょう。

 さて、昨日、4年1組が総合の時間に、ベネッセ本郷台保育園の年長さんを招待して、一緒に「野菜クレヨン」を楽しみました。廃棄される野菜からクレヨンを作ることができる、という情報にびっくりした子どもたちが、ぜひ自分たちもやってみたい!と取り組んだ総合です。イトーヨーカドーでも野菜クレヨンを作っているという情報を得て、ヨーカドーの方に来ていただき、野菜クレヨンについていろんなことを学んだ子どもたち。何度も野菜クレヨンづくりに挑戦し、よりよいものが作れるように取り組みました。初めはなかなかうまくできなかったクレヨンも、次第にコツを見つけて上手に作ることができるようになりました。ただし、野菜クレヨンは色が薄いのです。でも、廃棄される野菜を活用して生活を豊かにするものを作ることができるということ、自分たちに身近なクレヨンが野菜でもできることをいろんな人に知ってもらいたいこと、そんな思いを持ち続けて挑んできました。昨年、3年生の時に保育園の子どもたちと交流し、とても温かい気持ちを持った子どもたちは、保育園の子どもたちに野菜クレヨンを一緒に楽しみたい、という願いをも持ち、交流することになったのでした。子どもたちは、クレヨンの色は薄いけれど、いろんな塗り絵やいろんな種類のゲームを考えてたくさん印刷し、準備をしました。保育園の子どもたちが楽しんでくれるように、と、ここまで子どもたちは思いを巡らせて準備ができるんだなあと感心しました。

 そして昨日、ベネッセ保育園の年長さんたちと一緒に野菜クレヨンを楽しむ交流を行いました。園の子どもたちはどの子もとっても楽しそうに野菜クレヨンで絵をかいたり塗ったり、ゲームの色を塗りつぶしていったりしていました。「本当に、これ、人参でできてるの?」とまじまじとクレヨンを眺める子も!野菜でクレヨンができることにびっくりしながら、4年生が作ったいろいろな遊びの紙面に、夢中になって遊んでいました。4年生のかかわりもとっても自然でした。グループになって一人ひとりに話しかけられるようにし、その話し方も、丁寧でやさしく、園児も安心して話を聞き、遊ぶことができていました。色が薄いことを気にする子は一人もなく、自然の色を楽しんでいる様子が見られ、子どもたちの思いが伝わっていることに4年生も嬉しそうでした。

 試行錯誤しながら取り組んできた野菜クレヨンの総合ですが、子どもたちの最初の思いはずっと変わることなく貫かれていました。野菜でクレヨンができるなんて!という興味と驚き、食べ物を無駄に捨てることについて考えること。そんな思いをもち続け、挑戦し続けた子どもたちでした。一緒に楽しむ人が増えていく、気持ちがつながっていく、不思議と楽しさを共有できる楽しさとうれしさを感じることができる、、。保育園の子どもたちとの温かい交流が、子どもたちを成長させてくれたように思います。