R3.11月17日(水)

 みなさんこんにちは。今日は風も少なく、穏やかな一日でしたね。

 さて、今日の朝会ではドラえもんが登場!何かというと・・・。長光寺の交差点のところにある「学童横断の看板」のお話なんです。そこにドラえもんが描いてあるのです。PTAの方々が、この看板の色がはげてきていることや、電信柱に取りつけられている部分が少し緩んでいることなどに気付いてくださり、そこから、この看板はいつ作られたのか、そして、どうしてドラえもんが描かれているのか調査開始!PTAの方が知っていらっしゃったことを発端に、古くからお住いの地域の方にもお聞きすることができました。そして分かりました!看板は、30年ほど前、本郷台小の校外委員さんを中心に作って設置したのだそうです。お聞きした地域の方は、なんと、その当時の校外委員長さんを知っていらっしゃるということで連絡していただき、電話で直接、その当時のお話をお聞きすることができたのでした。30年前、長光寺の交差点から学校に入ってくる道で、交通事故が多発していたのだそうです。信号の切り替わりも今のようではなかったようで、事故も多かったようです。そこで、校外委員さんを中心に、子どもを交通事故から守るために、角にある電信柱に看板を設置し、ドライバーに、児童が通る道であることを伝え、注意して運転してもらうようにしたのだそうです。ドラえもんの絵が描いてあるのですが、その当時(今も!)子どもたちに絶大な人気があったドラえもんを看板の中に入れたのだそうです。しかし、このドラえもん、とても悲しそうな顔をしているのです。これも実はなぞだったのです。答えが分かりました。それは、「子どもが通れなくて困っているよ、気付いて」、という気持ちを表した表情だったのだそうです。子どもに注意喚起を促すのではなく、ドライバーの方に注意喚起を促すためのドラえもんの表情だったようです。その当時の保護者の皆さん、地域の皆さんの思いが伝わってきます。そして、警察にも交渉し、この看板を作り、設置しようと行動してくださった当時の校外委員さんたちの思いも。そこから30年、信号の切り替わりは事故の少ないように変えられ、また、看板のおかげで事故が減ってきたのだそうです。昨年、今年とその場所での交通事故は起きていません。思いのこもった看板であることを子どもたちに伝えました。みんなを見守ってくださっている人たちが、この地域にはたくさんいること、そして、毎朝危険な箇所に旗を持って立ってくださっている地域学援隊の皆さんや保護者の旗ふり当番の皆様の思いを子どもたちに伝えました。ありがとうの気持ちを込めて、毎朝、自分たちからあいさつしていくことも伝えました。子どもたちを守る看板、台小の宝物です。