R3.2月16日(火)

みなさん、こんにちは。今日は、きのうの雨がうそのように晴れ渡った青空となりました。そんな天気の中、今日は6年生が、日帰り修学旅行パート1に出かけました。関内から海岸通り方面に向けて横浜開港の歴史を味わう活動と、その歴史の延長にある第8代目となる横浜新市庁舎で横浜市議会の見学を行う活動を行いました。はまっことして横浜に親しみと愛着を持つことができることをねらいとした活動でした。

本郷台駅から関内までの電車、関内駅から開港資料館までは、グループ活動でした。自分たちでキング・クウィーン・ジャックと言われる三塔をさがしたり(キングは県庁、クウィーンは税関、ジャックは開港記念会館)、大桟橋やゾウの鼻パークを巡ったりしながら横浜の今と歴史にふれることのできた活動でした。大桟橋のクジラの背中と言われるウッドデッキに出ると、みなとみらいが一望。三塔はもちろん、富士山まで見えました。客船の飛鳥Ⅱも停泊していました。横浜港発祥の地であるゾウの鼻パークでは、港を作った偉人達が紹介されているモニュメントもあり、それを探したり、穏やかな海を眺めたりしながら楽しみました。集合場所となった開港広場は日米和親条約が締結された場所。その隣の開港資料館では、副館長の青木さんから、開港当時の横浜港とその周辺の様子や、関東大震災までの港の移り変わりを、写真資料を見せていただきながら教えてもらいました。ペリーが横浜港に来た時に見た「くすのき」は、いま、開港資料館の中庭にあります。実は、ペリーが見た「くすのき」は、その後、関東大震災で倒れてしまいました。しかし、倒れたその木から芽がふきだし、その芽は大事に育てられ、今に至るそうです。日本大通りがあんなに幅広いわけ、イチョウが植えられたわけなども、街づくりとして「なるほど!」というものでした。火事の延焼をくい止めるための工夫なのでした。

市会では議場に入れていただき、実際の市議会議員が座る座席に座らせていただきました。本来行く予定だった日光への修学旅行が行えず、日帰り日程での修学旅行になったことを知った議会局の方々や市議会議長が、思い出に残る経験となるようにと、とても温かいお心遣いをしてくださいました。議場に入ると、電光掲示板には「本郷台小学校の皆さん、ようこそ!」という文字が!議会局の方々が用意してくださったものでした。子どももびっくり!そして、実際の議長である横山正人先生が来てくださり、子どもたちにお話をしてくださいました。なぜ議員になったのかというと、自分が4年生の時に市長に手紙を書いたところ、市長からお返事が来たそうで、それがきっかけだったそうです。その頃、子どもが多く、学校は校庭にプレハブを立てて勉強していたそうで、校庭が狭くなり、思い切って運動が出来なかったため、何とか広い運動場を作って思いっきり運動したり遊んだりしたい、という願いを書いた手紙だったそうです。子どもたちは、うなずきながらそれを聞いていました。遠い存在と感じていた議会が身近になった、そんな感じがしたようです。また、そのあと、実際行われているように模擬議会を行ってくださいました。採決をとってくださったのはもちろん議長の横山先生です。実際の採決ボタンを使い、議場の電光掲示板に賛成、反対の数が出る、という仕組みも議会と同じです。「平日の宿題を多くすることで夏休みを長くしてはどうか」という議案で、代表の子が議案を読み上げ、採決が行われました。結果は、前半チームが賛成多数。後半チームが反対多数でした。考え方はいろいろある、ということも実感したようです。

議会を出ると、子どもたちから「議会の皆さんや開港資料館の皆さんにお礼のお手紙を書きたい!」という声が。自分たちのために力をかしてくださったこと、温かい心をかけてくださったことが伝わったのだと思います。担当の議会局の方は、市庁舎内でお土産を買う最後の活動まで見守ってくださいました。温かいお気持ちをたくさんいただいた、そんな日帰り修学旅行となりました。

最後に。6年生、公共のマナー、衛生管理、昼食の取り方、グループでの協力、とてもよくできていました。