R2.6月16日(火)

 みなさん、こんにちは。だんだん日が長くなってきました。そういえば、昼の長さが一番長くなる「夏至」は6月21日、今度の日曜日だそうです。

 さて、きょうは1年生の「学校探検」のお話です。先週は、テレビ朝会で富士山の話をしたら、学校探検で「学校から富士山が見えるところ探し」をする1年生が後を絶ちません。生活科の学習で行っている学校探検ですが、みんな揃って先生から教えてもらった場所に行って見る、という受け身の学習ではなく、「どこだろう」「調べてみたい」「知りたい」という興味や関心から沸き起こる意欲を大切に、自分で考えて活動をしていく学び方で学校探検をしています。興味の対象は「校長室」にも広がってきました。何人かの子どもが、校長室の入り口で、「入ってもいいですか」とやってきます。「お名前を教えてください」というと、クラスと名前をちゃんと伝えてくれます。「ご用事は何ですか」と聞くと、ちょっとはにかみながら、「学校探検で校長室を見てみたいんですが、入ってもいいですか。」と答えてくれます。「わかりました。どうぞ入ってもいいですよ。」と答えると、安心したように「わー、ありがとうございます」「しつれいします」と部屋の中に入ってきます。自分にとって必要なことなので子どもたちは真剣です。なかなか言葉が出てこない時も、ちょっと待ったり、促したりすると、そこから自分で言葉を探し、何とか思いを伝えようと頑張ります。そんな姿を見ていると、子どもってすごいなあ、力を持ってるなあ、幼稚園や保育園でもいろいろ学んできたんだなあ、と思います。こうした体験を通して、人とのかかわり方やあいさつ、マナーを実感として感じ、学んでいくんですね。

 さて、校長室の1番人気は何だと思いますか?どの子が来ても、たいていそこで立ち止まり、そして「さわっていいですか」とお願いをして遊びだします。1番人気、その答えは「トンボのやじろべえ」です。校長室の長いテーブルの真ん中に飾ってあります。「おもしろ~い」と、たいていの子がはまります。これは、地域の方が作ってくださったものです。竹で作られています。あまりにバランスがいいので、子どもは本当に面白いようです。普段は竹の棒の上にくちばしを載せて飾っています。時々、窓から風が入ってくると、テーブルの上でゆらゆら揺れるので、その様子を見て「すご~い」「おもしろ~い」「なんで落ちないの⁉」と、またまたはまり出します。「どうやって作るの?」という質問だけは、どうにも答えられず、「先生も作った人に教えてもらいたいなあ」と子どもたちに返しています。いつか、作ってくださった方と出会って、お話を聞いたり、何か一緒に作って楽しんだり、というかかわりが出来たらすてきだな、と思います。ちなみに、2番人気は何だと思いますか?それは歴代校長先生の写真でした。「こんなに校長先生がいるの⁉」という子どもの言葉のかわいいこと。でも、いつか、その言葉は、この本郷台小学校が歴史を重ねてきた学校だということへの気付きにつながるかもしれません。

 本郷台小学校は楽しい学校、たくさんの人がいて自分たちを優しく見守ってくれるよ、何かあったら助けてくれるよ、仲良しになったよ、そんな気持ちがこの学校探検で生まれることを願っています。