R3.4月21日(水)

 みなさん、こんにちは。今日もとても気持ちの良いお天気でしたね。

今日は、4年生の理科の学習の様子をお届けします。4時間目、校庭で何やら観察をしている4年生。桜の木や地面に生えている草などを観察しています。理科の「春の生き物」という学習でした。とても熱心に観察しています。どんな観察をしてきたのか知りたくて、教室に戻った子どもたちを見に行きました。この学習は、春のこの時期だけでなく、1年間を通して生き物の様子を調べていく学習です。身の回りの生き物の様子が季節によってどのように変化していくか、ということを継続して観察していきます。子どもたちの観察カードを見せてもらいました。みんな、とても細かく観察していて、それをカードに書いています。葉の裏と表の触った感じとか、においとか、葉の色、模様、細部の作り、大きさなどを、子どもたちが観察したことを一人ひとりがそれぞれの言葉で書いています。「さわるとじゃりじゃり音がする」「葉が大きければ大きいほど葉の周りのギザギザが大きくなる」「葉が薄くて柔らかい」「桜の葉っぱのにおいは、桜もち」「小さい葉はみずみずしくて、大きい葉は緑が濃く、みずみずしくない」「葉の緑が大きさによって違う。緑が濃ければ濃いほど葉っぱの感触が固くなる」などなど。絵も細かいところまでかこだわってかいています。観察する視点がとてもいいので、「4年生、観察力、素晴らしいですね」と担任と子どもたちに声をかけました。すると、先週、自然の達人である山田陽治先生に教わった観察するときの「宝物」を駆使したとのこと。見て、触って、嗅いで、聞いて、心で感じて、という5つの宝物です。自然を観察する時の視点を教わった子どもたちは、それを使って観察していたようです。山田陽治先生は、昨年度の4年生がお世話になりました。総合の「いたち川探検隊」や「上郷体験学習」で、自然の楽しみ方や知恵をたっぷりと教えてもらいました。山田先生からレクチャーを受けた子どもたちは、自然への接し方ががらっと変わります。自然への興味がグーンと高まるのです。だからこそ、よく見て観察することができるのでしょう。興味をもつ、おもしろいと思うということは主体的に学ぼうという姿勢につながっています。とても大事なことで、本郷台小ではこうした学びを1年生から6年生まで大切にしています。

 冬の様子と比べながら観察していた子どもたち。この先、同じものを年間を通して観察していくことで、季節の変化に伴って生き物も変化していくことを見つけていくことでしょう。こうした学び方に、理科の見方や考え方を培う要素がたっぷりと含まれています。これから先の観察が楽しみです。どんな違いに気づくかな。そして、季節と生き物の関係をどのようにとらえていくことができるかな。子どもたちの「面白い!」を原動力に、学びが深まっていくことでしょう。