R3.3月3日(水)

みなさん、こんにちは。今日は令和3年3月3日。3が3つ並んだ日でした。桃の節句でもありますね。先日、子どもたちから「うぐいすがないてたよ」と聞いたので台小農園に行ってみました。すると、竹林の中からうぐいすの声がきこえてきました!まだ上手な鳴き方ではありません。「ホー、ホー、ホー、ケキョ、キョ」みたいな感じです。これからだんだんうまくなっていくんでしょうね。楽しみです。

さて、今日は、6年2組に呼ばれて行ってきました。そこで、自分たちが描いた水墨画についてのプレゼンとそれを学校に飾って水墨画に親しんでもらいたいという願いを聞きました。初夏、図工で墨を使って絵を描いた子どもたちは、墨で描く絵の魅力にはまりました。そこから、総合で水墨画に取り組む活動が始まりました。水墨画の本を見ながら自分たちで挑戦。そんな中、地域に水墨画の先生がいることを知り、リリスで行われていた水墨画展を見に行きました。名人の水墨画に圧倒された子どもたちは、そこで名人と出会い、夢中になって技を教えてもらいました。その後、また別の名人に出会うことができ、そこでも様々なことを教えてもらいました。水墨画を描くことに本気で取り組んでいた子ども達はすごい勢いで技を覚えていきました。そして楽しんでいきました。その出会いから、なんと、六本木にある「国立新美術館」に6の2の子どもたちの水墨画が展示されることになりました。1月末のことです。国立新美術館!すごいことです!その時の写真を載せましたのでご覧ください。「美は時を超えて」というタイトルの展示会でした。3枚目から7枚目です。学校で名人に教えてもらっている写真も展示されていました。

そして年明け、子どもたちは、水墨画の世界の面白さを知ってもらうために校内に自分たちの作品を飾りたい、という願いを実現しようと取り組み始めました。しかし、冬休み中は水墨画を描くことなく、学校が始まって最初に書いた作品は、どこか水墨画の魅力をつたえたい!という迫力に欠けていました。子どもたちは自分たちの作品と、取り組む姿勢について振り返りました。そして、人の心を動かすためには、思いをしっかり持って書くことや、これまで教えてもらった技を生かしてより良い作品を作ろう、ということに気付きました。その気付きから1か月間。子どもたちはがんばりました。相手の心に届く水墨画にしようと、もう一度題材を考えたり、伝えたい事や感じてほしいことを改めて考えたりしながら、どのような技を使えばそれを表すことができるか、友達同士で見合い、切磋琢磨しながら作品を完成させていきました。写真の6枚目、7枚目はそれを書き記したものです。2~3人で1枚の水墨画を描いた子どもたちは、それぞれの画についてのおはなしを聞かせてくれました。どれも自然の中の風景を切り取った作品です。一つの水墨画から、梅の香りや、竹のゆらぎや、川のせせらぎや、透き通った水や、木漏れ日や、春の風のにおいや…様々なことが想像できました。とても心を打たれました。墨の世界からこんなに豊かに自然の美しさや楽しさを感じられるなんて、なんてすてきなんでしょう。改めて、6の2の子どもたちが本気になった水墨画の世界のすばらしさを感じることができました。子どもたちは、表装をしてから飾るそうです。校舎がどんな景色になるか、子どもたちの展示が始まったらまたお伝えしますね。楽しみにしていてください。