4年生は今、社会科で「吉田円新田」の学習をしています。「ブルドーザーもトラックもないのに、どうやって土を掘って運んだのだろう。」「なぜ浅い海を埋め立てなければならなかったのだろう。」といった疑問をもっての学習です。

 現代っ子は大きなスコップを使って土を掘ることも、掘った土を運ぶことも未体験です。集合住宅に住んでいれば、庭仕事を見ることも手伝うこともほとんどありません。今回「吉田新田」の学習をするにあたって、少しでも昔の工事の様子を想像しやすくなるように土運びの体験をしてみることにしました。

 昔の道具がありませんので、大きなスコップで土を掘り、天秤棒で運ぶ代わりに、プランターにたくさん土を入れて運びました。はじめは楽しそうでしたが、だんだん「重い。」「運びにくい。」「疲れる。」などなどのつぶやきが聞かれるようになりました。全員が校庭を一周か二周、重たい土を運ぶ体験をしました。

 次の体験は、実際の「吉田新田」がどのくらいの広さがあるのか歩いてみることです。自分の足で実際に歩きながら、昔の様子を想像して、その広さを実感することで次の学習課題を探します。 どんな課題がみつかるでしょうか。楽しみです。