~「うた」と「ものがたり」がしょうぶです~

  2年生の「ブレーメンのきらきら音がくたい」は、本番までパート練習を繰り返しました。はじめは、お話がどのように展開するのか目には見えませんでしたが、全員でそろって進むにつれ、動物が次々加わってブレーメンへ進む様子がわかってきました。お面をかぶっていなくても、曲の速さを工夫したり、高い音や低い音を続けたりすることで動物を表現できるようになりました。動物のかじる音や様子もうまく表現できていました。実は、音楽室での練習の時、ギロ・カスタネット・トライアングル・タンブリンなどを何度も床に落としていました。曲が終わるまで、楽器を落とさない持ち方をいろいろ工夫してやってみました。本番は工夫の甲斐があり、指先にも心が伝えられたのでしょう。ほとんど落とさずに演奏することが出来ました。これは、大きな成長でした。

 さらに最大の聞かせどころとなるエピローグの歌の場面では、思いっきり息を吸って「♪いま ここから はじめよう~あたらしい いちにちを~」と子どもたち全員が、やわらかく遠くまで届く声で歌い切り、ブレーメンの音がくたいを見事に完成させました。

 1年生とは違う歌う声を使い、気持ちよさそうに歌う2年生は、1年間の成長をしっかり表現していました。1年生は「2年生の歌は、今まで聞いたことがないくらいすごかった。」とびっくりしながら、来年に向けてしっかり目指す声をみつけたようです。2年生からの大切なプレゼントを1年生はしっかりり受け止めていました。