新橋小学校では、子どもたちの学びに合わせて、本が子どもたちのそばへ動いています。現在、4年生と6年生の教室があるホールには、「日本の伝統文化と伝統工芸」をテーマにした特設図書コーナーが設置されています。もともとは学校図書館にある本ですが、学習の内容に合わせて学年フロアへ移動し、子どもたちがいつでも手に取れるようになっています。

コーナーには、日本各地の伝統文化や伝統工芸、祭り、和楽器、工芸品づくりなどに関する本が並んでいます。掲示には、「4年生(青シールの本)と6年生(全部の本)が授業で利用します」とあり、社会科や総合的な学習の時間で活用されることが分かります。

子どもたちは授業の中で、「もっと知りたい」「本で調べてみたい」と思うことがあります。しかし、そのたびに図書館まで移動しなければならない環境では、その意欲が途切れてしまうこともあります。だからこそ、学習している場所のすぐ近くに資料を置くことには大きな意味があります。調べ学習というと、まずタブレット端末を思い浮かべる時代になりました。しかし、本には本ならではのよさがあります。目的の情報だけでなく、その周辺の知識や関連する内容にも自然に出会うことができます。ページをめくりながら、「こんな伝統工芸もあるのか」「この地域のお祭りは初めて知った」と、新たな興味や関心が広がっていくことも少なくありません。

今回の特設図書コーナーは、図書館教育担当の先生と学校司書が連携して準備したものです。図書室の本が教室近くへ移動することで、「図書館で学ぶ」だけでなく、「学びの場に図書館がやってくる」環境が生まれています。