【3~6年生】ユリノキの時間・・・
新橋小学校では、3年生以上の総合的な学習の時間を「ユリノキの時間」と呼んでいます。ユリノキの時間は、子どもたち一人ひとりの「なぜだろう」「もっと知りたい」という思いや願いを出発点に、課題を見付け、調べたり、体験したり、地域の方々と関わったりしながら学びを深めていく時間です。
今年度も、それぞれの学年や学級でユリノキの時間が少しずつ動き始めています。子どもたちや担任が「どんな学びにしていこうか」とテーマや課題について話し合っている学級もあれば、活動をスタートさせている学級もあります。それぞれの学級の実態や子どもたちの思いを大切にしながら、学びの準備を進めています。ユリノキの時間は、すべての学級が同じ内容を同じペースで進める学習ではありません。子どもたちの興味や関心や活動の状況に応じて、じっくり考える時間を大切にしたり、集中的に活動したりしながら進めています。子どもたちと教員が対話を重ねながら、学びそのものを創り上げていこうとしています。ユリノキの時間が始まっている教室を訪れると、学びの足跡が掲示されていました。子どもたちが考えたことや調べたこと、話し合ったこと、学んだことなどが整理され、学習の過程が見えるようになっています。これは今年度、新橋小学校が大切にしている「学びの見える化」の一つでもあります。
現在進められている取組の一つとして、「スマイル紙しばいプロジェクト」を紹介します。子どもたちは、「どうしたら相手に思いが伝わるのだろう」「どうしたら笑顔になってもらえるのだろう」という問いから学習をスタートしました。紙芝居について調べたり、実際に紙芝居を制作している方から話を聞いたりしながら、よりよい表現について考えています。この学習では、ユリノキの時間だけでなく、各教科での学びも生かされています。図工では色や構図、動きの表し方について学び、国語では相手に伝わる文章の構成や言葉の選び方について学んでいます。さらに、社会科や理科で身に付けた調べる力も活用しながら学習を進めています。このように、ユリノキの時間では教科横断的に学習を進めることができます。国語で身に付けた表現力、図工で学んだ表現方法、社会科や理科で培った情報を収集・整理する力などを結び付けながら、一つのテーマを探究していきます。教科ごとに学んだ知識や技能がつながることで、学びは実際の生活や社会の課題と結び付き、「生きて働く力」へと深まっていきます。また、一つの課題を様々な教科の視点から考えることで、多面的・多角的に物事を捉える力も育まれていきます。
新橋小学校では今年度、「学びの見える化の質的向上」「ストーリーのある学び」を大切にしています。子どもたちの不思議や疑問から始まった学びが、調査や体験、地域とのつながり、仲間との協働へと広がり、自分なりの考えや行動につながっていくと信じます。ユリノキの時間は、調べて発表して終わる学習ではありません。自分の問いをもち、人とつながり、教科で学んだことを生かしながら、自分なりの答えを探していく学びです。これからも子どもたち一人ひとりの学びの物語を大切にしながら、主体的で探究的な学びを創り上げていきたいと考えています。
