【全校】学びを支える『学び方』
新橋小学校では、子どもたちが安心して学び、自分の考えをもち、仲間とともに学びを深めていくことを大切にしています。各学年や学級では、学習内容だけではなく、「どのように学ぶのか」という学び方についても共通理解を図りながら、よりよい学習集団づくりに取り組んできました。ある教室には、「話の聞き方」についてまとめた掲示があります。そこには、「話す人の方を見る」「話す人の方に体を向ける」「『聞く』だけをする」といった約束が示されています。また、「聞く」ことも段階的に整理されています。「聞く」から始まり、「聴く」「訊く」「効く」「利く」へと高まっていく「きき方名人」の掲示です。ただ話を聞くだけではなく、目と耳と心で聴くこと、友達に質問すること、自分の考えに生かすこと、そして学んだことを日常生活にも活用していくことへとつなげていく姿が示されています。別の教室には、「ふりかえりでつなげよう!」という掲示があります。そこには、「友達の考えとつなげよう」「前の学習とつなげよう」「次の学習とつなげよう」という視点が示されています。友達の考えから新たな気付きを得たり、これまでの学習とのつながりを見付けたり、次の学習へ生かしたりすることで学びを深めていくことを大切にしてきたことが分かります。学習の終わりに振り返るだけではなく、振り返りを次の学習へ生かすことで、学びを連続したものとして捉えようとしていることが伝わってきます。また、ある教室には、「今日の自分にぴったりなめあては?」という掲示があります。そこには、「~ができるようになろう」「~を理解しよう」「~を説明しよう」という三つの視点が示されています。「計算して答えを出すことを目指すのか」「なぜそうなるのかを理解することを目指すのか」「友達に説明できることを目指すのか」など、その時間の自分にあっためあてを考えながら学習に取り組むことを大切にしていることが分かります。学習のめあてを担任から与えられるだけではなく、自分の学びの状況を見つめながら目標を設定し、学び方を選択していくことは、主体的な学びにつながります。生活科や理科などの学習につながるものとして、「かんさつ名人になろう」「かんさつ名人への道」という掲示があります。そこには、「形」「大きさ」「長さ」「手ざわり」などに着目して観察することや、「~のような形です」「~みたいです」「~くらいの大きさです」「つるつるしている」「ざらざらしている」「~に気付きました」「~が分かりました」といった、観察したことを分かりやすく表現するための言葉がまとめられています。また、「名人への道」として、メモをもとに整理したり、比べたり、気付いたことを文章で表現したりする方法も紹介されています。ただ見るだけではなく、色々な感覚を使って対象を観察し、気付いたことを言葉にして友達と共有する学びを大切にしてきたことが分かります。また、別の教室には、「算数はかせ」という掲示も見られます。そこには、「はやく」「かんたんに」「せいかくに」という三つの視点が示されています。計算の答えを求めるだけではなく、「もっと簡単な方法はないだろうか」「より正確に求めるにはどうしたらよいだろうか」と考えながら学習してきたことが伝わってきます。さらに、学習の約束を分かりやすくまとめた掲示もありました。「かしこくなる場所」「かっこよくなる場所」「みんなとやる場所」という三つの視点から、「自分からやってみる」「失敗をおそれず挑戦する」「自分も楽しい、みんなも楽しい」といった学びへの姿勢が示されています。また、「始まりはピッタリあいさつ」「聞く姿勢は『体』でつくる」「ノートはみんなの『脳内マップ』」「声は上向き、手はまっすぐ」「教室を盛り上げる『ナイス』リアクション」「みんなの時間を大切にする」など、学習規律や学び合いを支える約束も共有されていました。学びやすい環境は、担任だけがつくるものではありません。子どもたち一人ひとりが約束を意識し、互いに働きかけながらつくっていくものです。教室や廊下に残された掲示からは、4月から夏休み前までの間に、子どもたちが学習の仕方や学習規律について共通理解を図りながら、よりよい学びを創ろうとしてきたことが伝わってきました。夏休み明けには、さらに多くの対話や協働的な学びが始まります。これまで積み重ねてきた学び方や約束を大切にしながら、子どもたちはこれからも自ら考え、仲間と学び合いながら成長していくことを期待しています。
