今年の入学式の日、担任から1年生の子どもたちに一つのプレゼントがありました。それは、学年目標としての「あさがお」です。あさがおは、小さな種から芽を出し、葉を広げ、美しい花を咲かせます。そして花が終わると、新しい種を残し、次の成長へとつながっていきます。そんなあさがおの姿に、子どもたちへの願いを重ねました。笑顔あふれる毎日を過ごしてほしいこと、友達と支え合いながら成長してほしいこと、失敗を恐れず、新しいことに挑戦してほしいこと、そして、一人ひとりが大きく成長してほしいこと。子どもたちは、その「あさがお」の種を心の中に受け取り、小学校生活をスタートさせました。

春になると、生活科で実際にアサガオを育て始めました。毎日の水やりや観察を通して、「早く芽が出ないかな。」「大きく育ってほしいな。」という思いをもちながら、植物の成長を見守ってきました。

そして今、階段踊り場には「あさがお」の掲示が広がっています。掲示には、「えがおのはな」「なかよしのはな」「チャレンジのはな」、そして次の成長につながる「たね」が並んでいます。そこには、子どもたち一人ひとりのがんばりや友達の素敵な姿が言葉となって記されています。友達が困っているときに声をかけたこと、自分から進んであいさつができたこと、少し勇気を出して新しいことに挑戦したこと。子どもたちは、友達のよさを見付け、認め合いながら、一歩一歩成長しています。その姿が花や葉の形となり、掲示板いっぱいに広がっています。

9月になると、掲示はさらに豊かになりました。教室での学習や学校生活で見られた成長が新たに加わり、子どもの歩みが積み重ねられています。この掲示の素敵なところは、結果だけではなく、その過程が見えることです。作品が完成したことだけではありません。挑戦しようとした気持ち、友達と力を合わせたこと、失敗してもあきらめずに取り組んだこと。そうした日々の積み重ねが記録され、子どもたちは自分自身の成長を振り返ることができます。

新橋小では、令和8年度の学校経営の重点として、「ストーリーのある学びの展開」「学びの可視化の質的向上」を大切にしています。授業や行事、体験活動を一つの出来事で終わらせるのではなく、「もっと知りたい。」「やってみたい。」という思いを次の学びへとつなげていくこと。また、学びの成果だけでなく、「どのように考えたのか」「どのように成長したのか」という過程を見える形にしていくことを大切にしていきたいと思っています。1年生のあさがお掲示は、まさにその姿を表しています。入学式の日に子どもたちの心の中にまかれた「あさがお」の種は、この半年の学校生活の中で少しずつ芽を出し、広がってきました。掲示には、日々の学校生活の中で生まれた「えがお」「なかよし」「チャレンジ」の姿が数多く記録されています。子どもたちが歩んできた成長の過程を見える形にしながら、自分自身や友達のよさに気付き、次の一歩へとつなげていく。そこには、新橋小で大切にしたい学びの姿があります。学びの物語がつながり、広がっていく学校づくりを進めていきたいと考えています。