【3年生】整理・分析することで見えてくること
3年生の社会科では、「店ではたらく人と仕事」という学習に取り組みました。子どもたちは、家庭で利用しているお店を出し合いました。スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、専門店など、多くのお店の名前が挙がりました。最初の掲示では、それらのお店を仲間分けしながら整理しています。スーパーやコンビニ、ドラッグストア、専門店などに分類することで、私たちの暮らしの中にはさまざまな種類のお店があることに気付きました。しかし、学習はそこで終わりません。子どもたちは「なぜ、そのお店を利用するのだろう」という新たな視点をもち、授業参観の際には、保護者の皆様にインタビューへのご協力をいただき、おうちの方が普段どのお店を利用しているのかだけでなく、「なぜそのお店を利用するのか」という理由についても話を聞きました。そして集まった情報をもとに、「安い」「品ぞろえがよい」「新鮮」「便利」「近い」といった観点ごとに分類しながら整理・分析しました。すると、「安いから」「近いから」「品ぞろえがよいから」「新鮮だから」「便利だから」など、お店を選ぶ理由が見えてきました。同じお店でも選ぶ理由が異なったり、一つのお店に複数の魅力があることが分かったりするなど、新たな発見も生まれていました。また、人によって買い物で大切にしていることが違うことにも気付き、お店がさまざまな工夫によって利用する人の願いに応えていることにも目を向けることができました。子どもたちは、お店について調べただけではなく、集めた情報を比較したり、分類したり、関連付けたりしながら意味を見いだしていました。文部科学省は、総合的な学習の時間(ユリノキの時間)における探究的な学習の過程として、「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」を示しています。今回の学習は、その中の「整理・分析」の姿がよく表れていたと思います。集めた情報をそのまま並べるのではなく、理由ごとに分類し、共通点や違いを見付けることで、新たな気付きを生み出していました。このような学びは、総合的な学習の時間(ユリノキの時間)だけに見られるものではありません。社会科では社会的事象を比較・分類しながら考察し、理科では観察や実験の結果を整理・分析しながら規則性を見いだします。教科は違っても、「情報を整理し、分析し、考えを深める」という探究のプロセスは共通しています。二つの掲示からは、子どもたちの思考が「どんなお店があるだろう」から「なぜ利用するのだろう」へと発展していった様子がよく分かります。また、保護者の皆様には、授業参観でのインタビューにご協力いただいたおかげで、子どもたちは実際の買い物の理由や考え方に触れながら学習を深めることができました。ご協力いただきました保護者の皆様に、心より感謝申し上げます。社会科での学びは、ユリノキの時間や他教科にもつながる探究的な学びの一歩となっていくことを期待しています。
