今、校長室の前には、「なんの実でしょう?」という掲示と、緑の実が10個置いてあります。

1年生が、ご家庭から持ってきてくれたものです。

「校長室の前に、かざっていい?」 

私、「いいですよ!」

子どもたちは、「校長先生、これ、なんの実?」と聞いてきます。

私は「校長先生にもわからないよ…、みんな、調べてきて…」とちょっと意地悪な回答。

意地悪な校長の対応に、子どもたちは調べてきたり、予想したり…。

「わかったよ、絶対に『かき』!」

「そうなの? 『かき』の色、していないよ…」と私。

「校長先生、知らないの? これから大きくなって色が変わるんだよ。」

「そうなの? じゃ、まだ、取(採)らないで木についていた方がいいのに、どうして取っちゃったんだろうね…?」

「それは…わからない…」

こんなやり取りが楽しくてたまりません。

実を大きく育てるため「摘果」という作業の中で取られた実です。3年生の社会科「地域の生産」の学習の中で学ぶこともあります。1年生のあさがおの「間引き」にもつながります。

教師がすぐに答えを伝えず、まずは子どもが自分で調べてみたくなる…そんな仕掛けを、大切にしていきたいです。