6年1組では、総合的な学習の時間に「フォトユリ」の活動を通して、学校周辺の地域の魅力を発信したいという強い思いが育まれました。この発信は、保護者の方が弥生台祭り実行委員会に関わっているというご縁から、子どもたちが写真とメッセージをまとめて発表する計画へとつながりました。真剣に準備を進める姿は、地域と学校が連携した学びの展開でした。しかし、当日は雨天によりお祭りが中止となってしまいました。落胆する子どもたちに、弥生台自治会の石野会長から「次の機会にぜひ発信してほしい」という温かい言葉が贈られ、地域の方々の心遣いそのものが学びとなりました。この出来事をきっかけに、活動は「つながるフェス」という次なるステージへと広がりました。フェス実行委員の方に内容をプレゼンしていただき、子どもたちの気持ちに再び火がつきました。もしお祭りが予定通り実施されていたら、この新たなつながりは生まれなかったかもしれません。計画の変更が、地域とのより強い連携と学びの深化につながっています。今回の学びは、予期せぬ出来事を肯定的に捉え、課題へと転換することで、子どもたちにとって忘れられない「ドラマチックな展開」となりました。こうした経験こそが、子どもたちの主体性と協働性を育む大切な機会となっています。