卒業生に思う
3年生の公立高校入試手続きが佳境を迎えています。
保護者の皆さまにおかれましては、今年初めてとなるオンラインでの出願に戸惑いも多いかと思います。
学校も、教育委員会はじめ入試に関わる関係機関に問い合わせをしながら対応していますが、新しいことを始める難しさに日々直面しています。
今年の反省は次年度に必ずつなげ、学校としてより良い形を模索し続けたいと思います。
さて、1・2年生は職員からの「学年末試験の勉強してるか~」の声掛けに渋い顔をしながら(苦笑)、各教科の課題に一生懸命取り組んでいる生徒の姿がみられます。
この1年間の総まとめとなる学年末試験。1年生は自分なりの「勉強方法」がつかめているでしょうか。
2年生は、進路を選ぶ際に「あの時、もうちょっとやっとけばよかった!」と、後悔しないように取り組めていますか。
時節柄、3年前に本校を卒業した生徒たちが、進路の報告に来る時期です。
先日も、地域巡回の際に担任をしていたクラスの教え子たちにばったり会い、立ち話をしたところです。
聞くと、専門学校や四年制大学、就職、家業を継ぐ等、ひとりひとりがそれぞれの人生を歩んでいることがよくわかりました。
この代は、3年生に進級する直前に「緊急事態宣言」が発令され、修学旅行もやむなく中止した世代です。
当時の話を聞くと、やはり行きたかったと残念そうでしたが、中学校での取り組みそのものを後悔したり引きずっている様子は全くありませんでした。
きっと、どんな経験や失敗、選択も、今の自分の肥やしにしてきたのだと思います。
どんな出来事も、未来の自分にとっての成功や幸福につなげる力。
「しあわせ」の価値観も多様になり、情報過多の時代を生きる次の世代にとっては、とても大切な力。
教え子たちと話していて、そんなことを思いました。
受検を目の前にしている3年生も、定期試験に立ち向かう1・2年生も、今できることに全力で取り組みましょう。
その先の結果はどうなるかわかりませんが、その結果は、あなた自身で成功や幸福につなげられます。
後の不安よりも、今の全力を大切に、頑張ってくださいね。