生きていくには
現在、進路面談の真っ最中の3年生。
その裏で、2年生も今後の進路を考える大事な時間を過ごしています。
今日は朝から、自分の将来を考える講座が目白押しの2年生。
外部講師もお招きして、レクリエーションも交えながら人生を考えてもらいました。
HP担当が教室をのぞきに行くと、机にはカラフルな紙がおかれていました。
別室からLIVE配信しながら、ライフキャリアをデザインしながら進んでいくすごろくゲームを行いました。
中学卒業後の進路は、進学と就職の2択。今は進学先も高専や専門学科を備えた高校など、多岐にわたります。
高校卒業後の進路は、進学先も四年制大学、短大、専門学校など、その先の就職を見据えて細分化された選択肢があります。
就職をした人は、最初は新人でも、経験を積んでいくうちに将来どんな仕事、働き方をしたいかを考えます。
その道のプロになるもよし、転職をするもよし、自分で会社を立ち上げてもよし。
同時進行で、プライベートの充実を図ることも大切です。
義務教育が終わると、その先はひとりひとりが自分で選択して未来に向かっていきます。
私は中学生の頃、「これは義務教育だから」とはげんでいた学習も、卒業前に「この先はあなたの自由だよ」と言われたとき、まるで野に放たれた小鹿のような感覚に陥っていました。苦笑。
生きていけるのだろうかという漠然とした不安と、何になりたいのかもわからないという、自分自身を知らない自分がいることを知った瞬間でもありました。
令和の現代では、キャリア教育も以前とは違って情報にあふれ、「これになるにはこう!」といった明確なルートが、調べれば比較的容易にわかるようになりました。
だからこそ余計に、中学生にとっては「調べられる環境があるのだから、あとは自分次第だよ!」と、昔以上に”本人次第”が求められているような気もします。
そうは言っても、まだ中学生。自ら進んで調べ、道を切り開ける人は良いですが、そういう人は少ないように感じます。
そうではない人には、大人がある程度導いていくことも必要だと感じています。支援もします。
その代わり、「助けを求める”声”をあげる」ことはできるように育てたいな、と個人的には思います。
LINEをはじめとしたコミュニケーションツールが発達した弊害なのか、対面で話すことはおろか、電話すらも苦手で仕事を辞めてしまう人がいるという話を副校長から聞きました。
どんな形でも良いですが、身近な大人に「私は困っている。助けてほしい」と言える人になれるよう、何かに躓いたときの対応策は、日ごろから伝えていきたいところです。
そして何より、教職員が、困っている生徒にとって相談しやすい、声をあげやすい人でいられるように、これからもかかわっていきたいと思います。