8月21日にTICAD9の関連フォーラムとして行われたDiscover Tunisia~次世代が挑むビジネス課題と新たな可能性~に国際学科の1~3年生7名が参加してきました。

詳細は横浜市TICAD9特設ウェブサイトをご確認ください。

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サラ・ザアフラニ・ゼンズリー チュニジア共和国首相もこのフォーラムに参加し、

日本のこれまでの支援に対する感謝や今後のパートナー関係の中での経済進展について述べられました。

 

このフォーラムの参加へ向けて生徒たちはチュニジアの大学生とオンラインで何度もミーティングを実施し、

日本の技術を活用したチュニジアの社会課題について探究してきました。

日本の道路や構造物の維持管理で活躍している「GISと3次元点群データを活用したシステム」に焦点を当てて、

チュニジアで実際に運用するための具体的な方策について考えてきました。

当日は代表生徒がステージ上でチュニジアでの維持管理システム導入について英語で提案しました。

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この提案は「政策提言書」としてチュニジア青年会議所会頭のアメニ・スリメネ氏を通じて、チュニジア現地での運用を目指します。

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このプログラムを通して、生徒たちは異文化間協働の意義を理解すると同時に、その難しさも実感したと思います。

言語や時差の壁だけではく、考え方の違いや物事に取り組む姿勢・スタンスの違い、

机上の空論で終わらせないための具体的なビジネスプラン作成の難しさなど、

多くの困難と悩みに直面したことでまた新しい考え方やスキルを身につけることができたと考えています。

 

以下、生徒の振り返りより抜粋。

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Even though things didn’t go exactly as planned in the end, we gave it our best and put our hearts into everything we did.

Attending the event was also an unforgettable experience the speeches were inspiring,

and meeting JCI members and having lunch with them was a highlight.

(結果は必ずしも計画通りではありませんでしたが、私たちは最善を尽くし、全身全霊で取り組みました。

イベントに参加できたことは忘れられない経験となり、感動的なスピーチに加え、

横浜・チュニジア・アジア青年会議所メンバーとの交流や昼食のひとときは特に大きな思い出となりました。)

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高校生でも変革を起こす起爆剤になれるという学びは大きな収穫でした。

今後、大学生や社会人になるにつれてより大きな課題に挑みたいですし、今回の活動を支えてくれた大人たちの存在から、

自分も将来はそのように若者を後押しできる大人になりたいと思いました。

特に印象に残ったのは、チュニジア首相や多くのチュニジアから来ている方々を前に発表した場面です。

イベントの規模の大きさを実感すると同時に、自分たちの提案が意味あるものだと確信できました。

今回の経験を通して得た学びを大切にし、今後も機会を積極的に掴み、Y国際の理想とするグローバル・リーダーを目指して努力していきたいと思います。

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プロジェクトを進めながら何度も何度も「自分で実際にチュニジアへ行って現地の様子を見れたらな」ともどかしい想いに駆られました。

また、常にチュニジア大学生とオンライン上で連絡を取り合っていたので、いつまでも心理的な距離を感じ、

「本当の意味でチームになれているのだろうか、同じゴールに向かって歩めているのだろうか」と、

今回のプロジェクトの規模の大きさだけに、何度も心配になることもありました。

ですが、国際学科の生徒として、また、今後も国を超えて活動したいと考えている個人として、

今回の学びはとても意味のある、私にとって必要なものだったと感じています。

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The process was not always smooth. Sometimes opinions between Tunisian and Japanese students were very different.

These moments were challenging, but I understood that the clashes came from everyone thinking seriously.

I also struggled with how to express my ideas to people with different cultural backgrounds, and I felt the difficulty of choosing the right words.

(このプロジェクトの過程は必ずしも順調ではありませんでした。時には、チュニジアの学生と日本の学生の意見が大きく食い違うこともありました。

そうした場面は困難でしたが、その衝突は皆が真剣に考えているからこそ生まれたのだと理解しました。

また、異なる文化的背景を持つ人々に自分の考えを伝える方法に苦労し、適切な言葉を選ぶ難しさを強く感じました。)