プログラム2日目は、キベラスラム内でこどもたちに無料で絵を教えているムディボさんと対面することから始まりました。スラムに立ち入ることができなかったため、ホテルに足を運んでいただき、お話を伺いました。

最初にムディボさんの経歴、現在何をしているのかについてのお話をいただき、その後生徒からの質疑応答の時間を取りました。スラム街の現状について、どのようにアートスクールに来る生徒を集めているのか、子どもたちに絵を教える中で幸せを感じる場面はどういう時か、などの質問一つ一つに丁寧に答えていただきました。最後に事前に注文していた絵を手渡しでいただきましたが、特にポートレイトは本人の特徴が忠実に描写されていて感嘆の声が上がりました。

ランチにはケニア料理のブジニャマチョマ

(ブジはヤギのことで、炭火で焼いたヤギ肉)をいただきました。大きなヤギ肉を切っていただき、ウガリ(白とうもろこしをすりつぶしたものをお湯で練って固めたもの)を手に取り、その上にスクマ(ほうれん草やケールのような青菜炒め)とカチュンバリ(トマトや玉ねぎをスライスしたものにレモン、塩、ライムを混ぜたサラダ)を乗せ、うがりで巻き込むように食べる本場の食べ方を教わりました。臭みも脂身もないヤギ肉は食べやすく、骨だけが残るほどみんなきれいに平らげました。

午後は日本大使館を訪問し、荻原次席よりお話をいただいた後、安全対策や交流事業をはじめ大使館が行っている業務について説明をしていただきました。日本の文化紹介のコーナーでは日本食の食品サンプルを紹介したり、四季を模型で表したり、書棚には漫画コーナーもありました。日本への留学説明会の時にはホールが満席になるほど多くの参加者がいたそうです。ケニア人の日本への関心の高さを知ることができました。

本日最後はカズリビーズ工場を訪問し、どのように粘土でできたビーズアクセサリーが完成するのかを作業現場を見ながら説明していただきました。カズリはスワヒリ語で「小さくて美しい」を意味するそうです。シングルマザーや貧しい女性たちが雇用され、一つ一つの工程が分業制で丁寧に作業が進められていました。

工房の隣のショップではブレスレットやネックレス、タペストリーなどが販売されており、好きなビーズを組み合わせてオリジナルアクセサリーを作ることも可能なようです。 

3日目からはいよいよ高校や小学校、カゴバッグ村に住む人たちとの交流が始まります。