始業式終了後、2年生の学科行事として宗教施設見学に行いました。国際学科では様々な国際社会問題を日々学んでいますが、頻繁に宗教の問題にぶつかります。特に昨年起きたイスラエルのガザ地域への侵攻には、歴史や宗教問題が複雑でよく分からないという声も聞かれました。そこで、教会、神社、ムスクを訪れることで一人ひとりが宗教について知ったり考えたりする機会にしようと実施しました。

最初に訪れたのが御茶ノ水駅近くにある、「東京大復活堂(ニコライ堂)」です。日本ハリストス正教会教団の教会で、1962年には大聖堂が国の重要文化財に指定されています。残念ながら冬季は13時からしか入れなかったので、近くにある湯島聖堂に立ち寄りました。孔子像の大きさに驚きつつ次の明治神宮へ向かいました。

孔子像

班ごとに昼食を済ませ、次は「明治神宮」です。天気にも恵まれ、林の中を気持ちよく歩きながら本殿に向かいました。初めて訪れる生徒もおり、お参りの仕方を聞き合いながら各々お参りしたり、おみくじをひいたりしました。

明治神宮

最後に訪れたのが代々木上原にある「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」です。ここでは日本語でのガイドしていただき、歴史やトルコの文化についてお話を聞いた後、施設内や礼拝所を見学しました。礼拝所内は全体の真っ白な壁に、空を表現する鮮やかなブルーと、大地を表現するグリーンの絨毯が映え、とても美しい場所でした。厳かな雰囲気かと思っていたのですが、礼拝の時間以外は、交流の場でもあるため自由に過ごしていい場所なのだとお聞きし、宗教が日常生活と共にあるものなのだと実感しました。

礼拝所外

礼拝所内部

希望者は実際の礼拝の様子を見学したり、イマーム(指導者)の方に質問して直接お話を聞いたり、ハラルフードを扱っているマーケットに寄って買い物したりと、文化の違いを体感できたひとときでした。

この経験を通して、宗教だけでなく世界中の文化により興味を持ち、多文化の人々を受け入れられる人になってほしいと願うと同時に、日本の文化も伝えられるようにもう少し知ってほしいと感じた一日でした。