中世に始まり600年もの間 脈々と演じられきた狂言。

大蔵流狂言方、四世山本東次郎氏をお迎えし、

5年生6年生を対象に、狂言教室が開かれました。

文化庁の事業です。

演目は6年国語教科書に載っている「柿山伏」。

「狂言は、ぎりぎりまでそぎ落とした台詞を見ている人が想像力でつなげていく」というお話がありました。

代表児童による、狂言体験。歩き方も独特です。

「こぼれる涙を受ける」をみんなで声つきでやってみました。

体育館が泣き声で包まれます。

 

 

東次郎先生が、狂言について子どもたちへむけてエネルギッシュに語ってくださいました。

「狂言では舞台から観客を脅かすことはしてはいけないことです。」

「類型的であることで安心して見ることができ、

そしてその奥にあるものを見る人が想像することができます。」

「舞台からも相手に対して礼を尽くします」

文字ではうまく表せないのですが、語り口が軽快で、引き込まれます。

そして人間国宝・山本東次郎先生の舞。

 

最後は子どもたちの質問に、一つひとつ丁寧に答えてくださいました。

日本の伝統文化、本物に触れる貴重な機会となりました。

 

番外編…片付けが終わった後

子どもたちに交じってお話くださり、求めに応じてサインまで。

気さくなお人柄にも引き込まれました。