『体験を通して、豊かな学びに』

校長 鈴木 康史

小机小での最低気温が、1027日にこの秋初めて10を割り、いよいよ秋深しとなっています。後期に入り、様々な体験活動が多くなる時期となりました。

40周年記念を冠した運動会は、3年連続で分散型で実施しました。各学年の演技も1m四方の距離を置いて、思い切り体を動かし、キレのある動きをご覧いただけたかと思います。3日前の全体練習では、下級生がソーラン節を参観しました。3年ぶりに5・6年生合同になって勇壮さが増した姿に下級生が見とれて、大きな拍手を送る姿がありました。運動会前後に学年交流で演技を見合うなどの機会を設けており、保護者に見ていただくだけでなく、子どもたち同士が互いに見合うことも大切かと思います。

3年生の崎陽軒工場見学が始まり、4年生の水と緑の学校が実施され、いずれも3年ぶりの貴重な学びの機会となりました。11月には、1・2・3年生の遠足、幼保小連携や個別支援学級の地域での交流会などが続きます。102425日には5年生の愛川宿泊体験学習が行われ、昨年上郷に泊まれなかった分を取り戻すかのように、寒さを感じるような天候にも負けず元気に活動してきました。教室以外の場での豊かな直接体験、集団的行事の必要性を改めて感じます。

 コロナ等の発症時の対応・送迎や宿泊施設の確保の困難化、活動の制限、学級閉鎖などによるキャンセル対応等により、いろいろと学校で体験学習の在り方や方法に苦慮しています。本校では、次年度も県内で行うこと(5・6年生ともに1泊)と4年生を日帰り型に変更することを検討し、学校運営協議会でも報告させていただきました。学びの多い内容になるように工夫をしていきたいと思いますので、ご理解とご協力をいただけたらと思います。

話題変わって、「学校給食優良学校」として、昨年の県表彰に続いて「文部科学大臣表彰」をいただきました。今回県の推薦をいただき、国の表彰となりました。オリンピックセンターで行われた表彰式では、『栄養教諭を中心に全校で地産地消の推進につながる地域や学校での取組、交流のある北京の小学校と食を通じた文化交流の取組を実施してきました。小中学校ブロックでの料理コンクールや北京で実施してきた日中の味噌の比較と合わせ味噌や出汁の授業、北京風や外国語講師の国の料理を踏まえた自校特別メニューなどを、本校の取組に理解をいただいた学校給食業務委託業者にもご協力いただき実施してきました。コロナでさまざまな制限がかかる中、子どもたちが楽しみにできる味覚の提供がなされたことは、今後も継続されていくべきものだと思います。と、代表して謝辞を述べてきました。