「    『withコロナ』の学校生活   

   校長 鈴木 康史

  

 学校が再開して、ひと月が経ちました。分散登校、午前授業を経て、いよいよ給食と午後の授業がある学校生活となります。6月はかしわタイムに基づきながら授業ができたので、再度の長期休校がなければ単元の入れ替えと重点化で順調に進度を取り戻していけそうです。改めて、休校期間のご協力に感謝いたします。マスク、手洗いをしっかりやっている上での様々な活動が段階的に広がっており、7月からは消毒や距離をとれば、リコーダーやミシン、器具を使った実験など、3密を避けて徐々にできることが多くなってきていきます。一方で、水泳学習や様々な行事の中止(合唱フェスティバル等)や延期(宿泊学習等)、縮小(運動会等)などがあり、夏以降も感染状況を見ながら変更が続くと思われます。

 分散登校中に登校時間を限定したことを継続しているので、早すぎる登校の子どもは少なくなりました。声を出してみんなと会えるうれしさからか、昨年より大きな声での朝の挨拶が響き、昇降口がにぎわっています。そこでは、マスクの着用や体温計測の確認もされ、手洗いをしてから一日が始まっています。テレビ朝会やテレビKSG(小机スポーツジム)、日替わりで学年を指定しながら休み時間に校庭使用も行っています。分散登校の頃は、登下校の体力や午後のリズムに苦労しながらも、全く使っていない給食室の中を半分の人数で探検するなど、少しずつ学校のことを学んでいた1年生。先生たちが植えておいた野菜から、自分が追究する物を決めて毎週観察し、手紙の形で伝え合いをしている2年生。5月中から家で育てていたホウセンカ、たくさん見付けたモンシロチョウとアゲハの幼虫を一人ひとりが観察していた3年生。午前・午後の登校で気温を計測し、それを合わせて一日の気温の変化を学んでいた4年生。かしわタイムでやった新しい計算や漢字、都道府県などをしっかり振り返って身に付けていく5年生。かしわタイムでの学習を生かして、月の満ち欠けや政治、図工に家庭科と、学習をどんどん進めている6年生。みんなに発表する喜びと自分の課題をしっかり進める楽しさの両方を味わっている5・6組。家での学習も「withコロナ」の中で重要なままですが、友達と先生がいる学校で学ぶことの大切さや楽しさを改めて感じているように思います。

 7月いっぱい授業があって暑く日蒸す日も多くあるでしょうが、暑さ対策とコロナ対策を学校も家庭も、そして子どもも大人も一人ひとりが、気を付けて過ごしていければと思います。6・10月の土曜参観の中止等一斉での授業参観もできない中ですが、希望があれば適宜参観いただけます。また、月末の個人面談の機会を生かして、休業中の家庭での様子と再開後の学校での様子等を共有できればと思います。