コロナとGIGAの1年として振り返る

 

校長 鈴木康史

 

 ここへきての暖かさで、梅の花もようやく開き、小机小のジャブ池にも去年の半月遅れで蛙が産卵に訪れ、寒かった2月からようやく弥生3月へと向かっていくかなと感じます。令和3年度も、残すところあとひと月となりました。この一年も、様々な制限の中での教育活動に、ご理解とご協力をいただきありがとうございました。

  コロナ2年目とGIGA端末元年の1年間でしたが、慣れてきたWithコロナの生活と新たなに始まったGIGA端末タブレットPC(横浜ではiPAD)で変わってきたことを、イラストと共に振り返ります。すると、「主体的・対話的で深い学び」で授業改善をしていく学習指導要領が目指しているもの、これからの時代を生きること、あるいは学校で学ぶ意義というものも見えてきます。

  分散登校や閉鎖等でドリル・スキル学習が多くありましたが、しっかりと取り組んでいた子が多くいました。このことは、学習したことの定着であれば効果がありますが、「集中できる」「読めば(聞けば)分かる」という点で簡単なものでなく、改めて「なぜ学校で学ぶのか?」を考えさせられます。

  病気の診断やオリンピックの判定までAiで迅速・客観的にという時代になりつつあります。子どもからすると、親や先生に「○○しなさい」と判断され指示されることも多いですが、自分で判断できる力を付けていかないと将来AIロボットに仕事は替わられる時代が来ます。「自ら学ぶ」とは、一人でドリルをするということではなく、自分で考え、他者と調整しながら学んでいくことなのです。

  イラストのような学習が増えていくことは、学校で自ら学ぶ力をつけていくのだと改めて考えさせられます。この一年の変化をプラスにとらえ、今後より順応し、成長していければよいなと思います。