『人権週間』

副校長 矢崎 純一 

 いよいよ12月。師走を迎えました。7日は二十四節季の「大雪」です。本格的な冬の到来です。この季節は冷たく澄んだ空気の中、夜空高くに輝く月は、見ているだけで心が洗われるような気がします。また、小机小学校から望むみなとみらい地区の夜景や雪化粧した山肌をくっきりと現している富士山の景観からも空気が澄んでいる様子がうかがえます。

 緊急事態宣言が9月末日に解除されてから2か月が経ちました。新型コロナウイルスの感染状況はそれまでの感染拡大とは打って変わり、感染の減少傾向が続いています。しかしながら、海外での感染状況に目を向けますと決して楽観視できない状況に転じている国々もあります。今後も横浜市のガイドラインに則り、校内での感染対策を継続しながら今できることと今は控えておくことをしっかりと見極め、教育活動を進めてまいります。

 そのような中、1118日(木)に来年度入学予定の新入生を対象に就学時健康診断を、昨年度と同様に感染症対策を講じて行いました。追加の対策として10人グループから5人グループでの受診に変更して園児同士のソーシャルディスタンスを保ち、実施しました。2月には入学説明会を行い、着々と迎え入れる準備を進めております。

 さて、毎年1210日は世界人権デーです。12月4日から1210日までの1週間を「人権週間」と定め、全国各地で人権啓発活動が行われています。本校でも人権週間に因んで121日(水)から1210日(金)までを校内での人権週間と定め、人権感覚を豊かにする活動に取り組む予定です。

 人権週間に先立ち、3年生は港北区人権擁護委員会の皆様のご協力のもと「人権キャラバン」に参加しました。「いじめ」を題材に学習を進め「友達とよりよく関わるために大切にしていきたい行動や気持ち」について考えを深めました。

 そして、校内人権週間期間中は、子どもたちの記憶にもまだ新しい「東京パラリンピック」に焦点を当てて人権の学習に取り組みます。テレビ集会で「パラリンピックの映像と港北区出身のパラリンピック選手」を紹介したり、「Im Possible(国際パラリンピック委員会公認教材)」を使用して体験的な学習を行ったりする予定です。

 このような様々な学習をきっかけに子どもたちの他者意識を育み、人の気持ちに寄り添うことができるように成長してくれることを期待しています。そして、人権意識を高めていくことにより、国連の持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる「誰一人取り残さない」社会の実現に目を向けてほしいと思います。