『小机小学校の「なかま」として迎える40周年に』

 

校長 鈴木 康史

 

 先週、朝からの強い風雨で大変な日がありました。風雨が吹き込みにくいように昇降口を限定して早めに開放したところで見かけた光景に、上級生の成長を感じました。風で変形した傘を代わりにたたむ、あるいは開かない扉の前の軒下に移動して自分の傘をたたむなどの支度をしておいて扉に混雑がないタイミングで中に入る6年生たち。傘が校庭の方へ飛ばされてしまい取りに走る1年生が泣きながら戻ってくるところへ向かい、声をかけながら一緒に戻るために自分は傘も差さずに寄り添ってきた5年生は、「高学年だから」と理由を一言で言ってくれました。小机小学校の一員であること、上級生であることを意識していたり、自然と行動ができたりする子どもがいることを、とてもうれしく思いました。

小机小学校では、「たてわり活動」を重視してきました。しかし、この2年間で限られたことしかできなくなりました。運動会も、遠足も分散であり、できるだけ学級を超えて集まることのないように、集会や朝会でも顔を合わせることがないやり方で行っていました。そんな中でも、同じ学校で学ぶ仲間を思いやれることはうれしいことです。

今年は「40周年」を冠して様々な行事を行いますが、その第一弾とも言える「全校遠足」が50名弱の保護者ボランティアも加え、好天に恵まれた523日に行われました。2・4年、1・6年、3・5年の3分割のペアで行いました。1-6年までそろっていると、6年生のリーダーはグループ全体に目を配らなければならず、3~5年生はなんとなくすごせる中間年代でした。しかし、上学年として45年生も6年生に任せるというわけにはいかずがんばっていましたし、6年生は1年生と11に近い状況ですっかり頼りにされていました。上級生としての自覚をもって臨む姿を多く目にする機会となりました。全校遠足では、涼しい風が吹いていたので暑さというより青空広がるよい天気という感じでしたが、久々にたっぷり歩く、公園を走り回る、日光を長く浴びるということで、体力低下なども感じました。早く日常を取り戻していくことが求められるなと思いました。

一方で、ゲストティーチャーを迎えたり、出前授業を対面で受けたりすることは、感染症対策の上で少しずつ実施するようになっています。5月だけで、JA小机、慶應義塾大学ラグビー部、新横浜公園、ミシンボランティアとあり、6月も交通安全教室や土曜参観などを予定しています。港北区で学校代表が集まってのスピーチコンテストも3年ぶりにあります。

さて、本校の開校記念日である6月1日は、40周年記念集会があります。時節柄大きな式典のようなことはできませんが、児童会活動で代表委員会を中心に子どもたちの考えに沿って集会が行われます。その中で、久々にマーチングバンドの演奏を聞いたり、児童だけでなく保護者や地域の方にも協力いただいた小机小アンケートの結果を発表したりするなどを予定しています。小机小学校の“仲良く関わり学ぶ”「なかま」として、40周年を迎えてほしいと思います。

(当日の模様は、HPや7月号でお知らせします)