『続けるということ』

校長 鈴木 康史 

 

まん延防止等緊急措置の中、2月を迎えます。感染だけでなく、濃厚接触者の増加で様々なところが立ちゆかなくなっています。できる限りのことを、そのとき状況で最善の形で実現していくしかありません。関係者には個々に連絡があるので、不安や疑問もあるかもしれませんが、連絡がない場合は何も該当していないと考えて冷静に過ごしていくことが大切です。

クルーズ船騒動から2年が経ちます。この4月の「城址まつり」も中止となるなど、様々な行事や催しが2年続けて取りやめになっており、今後に向けて見直しや変化が生じています。令和4年度に小机小学校は40周年を迎えますが、感染状況の先行きが見えない中でコンパクトな形で行うことになります。各学級の総合的な学習の時間等での成果をまとめて小机のことが分かる記念誌としたり、来年度は各行事に「40周年記念」を付加して少しずつ色合いを加えていったりすることになります。

昨今広まってきたSDGsは、環境だけでなく、社会、経済、そしてパートナーシップで「持続可能」な社会をつくりあげていく目標としていることが、「ウエディングケーキ・モデル」で分かりやすくなります。1月末にあった横浜市のESD(ducation for ustainable evelopment)交流報告会では、「何を続けるか、何をやめるか、何を創るか」で持続可能性について議論していました。学校も見直しが求められています。Act LocallyThink Globally 地域を見直すところから、世界や将来を見ていくのですが、40周年に向けて時節柄の関わりや活動の中で、改めて小机を見直しています。1月に港や市会等を訪れた4・6年生は、出かけることができたことで「横浜」に視野を広げ、「横浜」を見直す機会となりました。

視野を広げるといえば、5年生が12月にONLINE交流をした和平小学校のある北京では、2月4日から冬季オリンピックが開催されます。スノーボードやジャンプなど冬季の選手は世界を転戦することが多いので、英語で海外メディアのインタビューに答えているところをよく見かけます。語学を必要なものとして身に付けているのです。一方で、野球の大谷選手やイチロー選手、前のDeNABAYSTARSのラミレス監督は、ニュアンスが正確に伝わるようにとプロ通訳を介してコメントするようにしています。どちらも、コミュニケーションと自分の言葉を大切にしているのだと思います。

 今年度も残るふた月、現状できる最善の工夫と努力を持続させて乗り切りましょう。