『一歩ずつ新たなあゆみを』

校長 鈴木 康史 

 学校や公園でどんぐりが、例年より早く落ちていることに気付きます。コキアも銀杏もピークを過ぎていますが、セイタカアワダチソウや紅葉はこれからというところで、やっと秋が深まりだしていく感じです。これからの寒さや乾燥に、調節できる身支度が必要な頃となっています。

 1030日には、快晴の空の下、無事運動会が実施できました。昨年同様の児童1名につき2名の参観としての完全入れ替え制にご協力いただき、ありがとうございました。9月の分散登校途中から、少人数での練習や持ち帰ったタブレットの動画で練習を始めてきて、しっかりとその成果を見せてくれていました。コロナ禍による措置としての工夫が、これからの運動会でも取り入れていくとよいかなという新たな気付きとなっています。

今できることを工夫し、1年生のズーラシア、2年生の金沢動物園への遠足、4年生鶴見川川原での水と緑の学校、6年生の箱根体験学習2日目を行うことができました。これからのひと月で、3,4,5年生も校外学習へ出かけます。今月からは、休み時間も段階的に復活し、図書室も利用できるようになり、家庭科の調理実習も行うなど、手洗いや飛沫防止などに気を付けることで、ガイドラインに沿った学習活動を行っていけそうです。ズーラシアで昼食後に広場を駆け回る1年生の笑顔に触れたり、クラスごとの味わいを感じさせてくれる6年生の合奏を聞いたりすると、改めて学校で共に学ぶことが大切なのだなと感じます。新型コロナウイルス感染症の感染率の低下の原因もまだ明らかにされておらず、現状をもって気を緩めてよいというわけではないですが、このまま落ち着いた状況であり続けてほしいと願うばかりです。

 今年5月に実施した全国学力・学習状況調査の結果が戻ってきました。その中で、小机小学校の子どもたちの無回答率が低く、どんなことにでも何らかの自分の答えをもとうとしていることが特徴的でした。「学びに向かう態度」は、粘り強さの面と他者と調整する面で見ていくのですが、一人ひとりが練習問題などの反復課題ではないような問題にも、あきらめず取り組んでいこうとしているところを、これからも伸ばしてほしいと思います。運動会も終わり学習にもじっくりと取り組めるときとなります。