『対話からの学び』

 

副校長 齋藤 千枝

 

 早いもので、前期が終わろうとしています。これまでの本校の教育活動にご理解とご協力いただきましたこと、深く感謝申し上げます。

少し前になりますが夏季休業中には、職員は様々な研修や研究を行いました。その一つに「教育課程研究協議会」という、より充実した教育活動を行うための協議会もあります。その中に様々な方との対話的な学びを通して自己の考えを広げ深め、生涯にわたり能動的に学び続けることを目指すためのキーワードとして「主体的・対話的な深い学び」があります。この学びの実現のために私たちは、授業改善を進めています。

 また、全職員で不祥事防止研修も行いました。いろいろな話をしましたが、不祥事防止対策で大切なことの一つに「風通しのよい職場をつくることである。」ということを伝えました。そこで、職員がグループを作り、どうしたらもっと風通しのよい職場になるのか対話してもらい、各グループごとにプレゼンテーションをしてもらいました。職員は、笑顔の中、正に風通しよく大いに語り合っていて、手前味噌ですが「小机小の職員ってすてきだな。」と思いました。

「対話する」・・これは、子どもたちの日々の学習の中でも同じことが言えます。

少し前に6年生が「来年度のたてわり遠足」についての提案書を私のところに持ってきてくれました。6年生は、提案書をもとに「どんな思いがあるのか、どうしていきたいのか。」といったことを語ってくれました。対話することで、提案書の目的や願いがより伝わってきます。疑問に思ったことも、すっきりしました。対話後、子どもたちに提案の共感できるところやすばらしいところを伝えました。その提案書は担当の有光教諭に託しました。来年度のたてわり遠足に提案書が生かされるかどうか・・楽しみにしているところです。

 先日は、1年生が「ウーパールーパーともっとなかよくなるために」というテーマで話し合っていました。なかよくなるために1年生が真剣に対話しながら考えています。そして、いくつかの課題が出てきたようで、現在、取組中です。中休みにも、6年生にいろいろな質問をして対話をしていました。これもとても楽しみです。引き続き見守っていきたいと思います。

一人で考えるより、クラスの中で、先生と、地域の方、企業の方など様々な方と対話していく中で、疑問が解決したり、新たな気付きがあったり、相手の思いや願いが分かったり、自分の考えも整理ができたりします。共感できたり、よりよい解決方法が見つかったりすると、さらにうれしい気持ちになり、共に喜び合えます。

これからの時代、どんなに困難なことがあってもこの対話を大事にしていくことで、解決の糸口が見つかったり、お互いを理解し合えたりできるのだと思います。

このような学びは、もちろん1、6年生だけでなく他の学年も行っています。これからも、そんな「主体的・対話的な深い学び」となるよう日々授業改善を行っていく職員を見守り、対話し、職員と共に学び続けていきたいと思います。