『あいさつから』

副校長 齋藤 千枝

 「先生は、あいさつが大好きです。これから、みなさんといろいろなところであいさつをしていきたいです。」

これは、自分が着任式のときのあいさつです。早速、廊下で、教室で、職員室で、たくさんの子どもたちとあいさつを交わしています。特に子どもたちとの「おはようございます。」のあいさつは「よし!今日も1日がんばるぞ!」と子どもたちから元気をもらっています。

小机小学校に初めて来たとき、子どもたちが作った

かるく つも きに づける 」を見つけました。とてもすてきな合言葉があるとうれしくなりました。

先日は「副校長先生、こんにちは。2組は体育でいませんよ。体育館にいます。」と、あいさつの後、ていねいに教えてくれた子がいました。自分がまだ慣れない校舎で親切に教えてくれたのだと思います。その子の優しさで心が温かくなりました。

様々な場面でのあいさつがあります。食事の前後、スポーツの始まり・終わり、就寝前、バス同士がすれ違うとき、手紙の時候のあいさつ・・実にたくさんあります。手紙での時候のあいさつは、日本の四季の移り変わりを繊細に表していて、日本らしさを感じるところがとても好きです。直接「顔」が見えなくても、四季を大事にするその方の人となりを感じることができます。

あいさつの文化も、地域、国によってこれも本当に様々です。礼をする、体の前で手を合わせる、鼻や頬を合わせる、ハグをする・・これも調べていくと世界の文化のすばらしさをもっと知ることができるのではと思います。

あいさつ」の語源は、もともと『押し合う』こと。それが禅宗で『問答し合う』という意味になり、そこから『声をかけ合う』ことを意味するようになったようです。声をかけ合うことで、笑顔が生まれたり、心が温かくなったり、元気をもらったりします。そして、人とのつながりをつくり、心をつないでくれます。

「あっ!副校長先生だ。こんにちは。」と、先に自分を見つけてあいさつしてくれた1年生がいました。「顔を覚えてくれたのかな。」と、うれしくなりました。

これからも、たくさんの子どもたちと、保護者の方、地域の方とあいさつを交わして、心のつながりをつくり、笑顔のあいさつでいっぱいの小机小学校をつくっていきたいと思います。