早いもので、2023年もひと月が過ぎてしまいました。

年を重ねるごとに月日の流れが早く感じる現象を「ジャネーの法則」というようです。

この法則は「年齢を重ねていくと、その年齢に占める1年の割合が減っていく」というものです。

3歳の幼児にとって、1年の割合は人生の33%です。

13歳の中学生なら、1年の割合は人生の約7%ほど。

40歳の方なら、1年の割合は人生の2.5%。

これをもとにすると、中学生の時間の感じ方は、40歳の方より3倍長く感じられることになります。

 

流れる時は同じでも、体感する時の流れはこれほどに違いますが、より時を長く感じる方法もあるようです。

それは「新しい経験をすること」だそうです。

大人になると、世の中でおこる出来事の多くが「経験済み」になります。

何も考えずに生活していると「経験済み」に囲まれてしまいますが、意識して生活すれば「はじめての経験」は身近にあふれています。

 

まだ食べたことのないコンビニスイーツを食べてみる、仕事の帰り道にちょっと寄り道して、通ったことのない道を歩く。

特に目的もなく、家族で散歩をしてみる。本を読んでみる。

 

新しい経験は、時間の流れをゆっくりにするだけでなく、刺激や成長にもつながります。

生徒たちの成長や頑張りに負けないよう、未経験のことに挑戦していきたいと思う2月でした。

 

そんな2月1週目の最終日にあたる今日、全校集会を行いました。

 

今月もさまざまな分野での表彰がありました。

部活動はもとより、校内書初め展、人権作文、美術科の作品展など。

職員顔負けの作品が並ぶのを見ると、それぞれが各方面の努力を重ねてできた結晶に、ひとりひとりが持つ力の大きさを実感します。

また校長からは、地域の方から頂いた感謝のお言葉を全校に紹介。

近隣の公園で転倒し、足をケガされた地域の方を、近くにいた男子中学生4人がご自宅まで送り届け、その後の救急搬送の対応までお手伝いをしたそうです。

すると、この話を聞いた2年生が、「僕たちです」と名乗りをあげてくれました。校長室で、校長から感謝の言葉を伝えました。

 

地域で生活する以上「困ったときはお互いさま」の精神で自然と救いの手を差し伸べ、行動できた生徒たちはとても立派です。

勉強や芸術でなくとも、人との「つながり」を大切にできる生徒が育ってくれていることに、頼もしさを感じます。

こうした感謝の言葉が学校に返ってきていなくとも、バスや電車で席を譲ったり、道に落ちているごみを拾ったり。

そうした目に見えない地域貢献を、他の生徒もきっとしてくれているだろうと信じ、今月も生徒・職員一丸となって学校生活を送りたいと思います。