2日目。奈良市内の班別行動を終えた3年生は、クラス別に博物館の見学と、旅館での「手びねり」体験を行いました。

 

手びねりとは、粘土を指先で伸ばしながら形を整えていく技法のこと。

今回の体験では、ろくろを回すのではなく、あらかじめ用意された素材を重ね、指先で形を整え、好きな形に仕上げました。

同じだけの材料を用意されていますが、手先の器用さが求められるため、いびつなお椀(のようなもの…)から綺麗なコップまで、出来上がりはバリエーションに富んでいました。

 

焼き上がり、生徒のもとに届くのは夏休み明け。今から楽しみですね。

 

そして、2日目の食事は「部屋食」。旅館ならではのはからいで、各部屋で鍋料理がふるまわれました。

火を使うのでやや心配でしたが、大きな事故はなく終えることができました(鍋の汁が干上がり、香ばしい香りのする部屋はありました…苦笑)。

3日目。奈良、京都と連日の観光で、さすがにやや疲れも見られました。

この日は3日目にして初のバス移動。妙心寺へ向かいました。

駐車場で、お寺の住職さんから説明。多くのお坊さんが修行しているので静かにするように、との注意に、緊張が走る3年生。

 

敷地内を静かに移動し、座禅・抹茶体験場所へ。

HP担当が3・4組の生徒とともに案内された部屋は、かの有名な宮本武蔵が修行をしていたことで知られる部屋でした。

 

目の前には庭園、右手には石庭もあり、静かで厳かな雰囲気。

 

最初は、抹茶体験。お茶菓子の名前の由来や、湯呑の作法などを学び、抹茶をすする3年生。

飲み終えるとき、あえて「ズッ」という音を立てるというお話はなるほどと思いました。

ある生徒が挑戦しますが「ズブゾゾゾゾッ」と汚い音を出してしまし、自分で笑っていました。笑。

 

次に、お坊さんから座禅の方法について説明を受ける3年生。

「15分、動いてはいけません」の言葉に焦る一同。

また、警策(けいさく…座禅中にたたく棒)で叩かれたい人への合図も教わり、座禅開始。

HP担当も挑戦しましたが、同じ姿勢で座り続けるのは大変。

加えて「心を空っぽにする」ことの難しさ。

・・・あ、近くで「バシン!バシン!」と音がする。叩いてもらおう。

「バシン!バシン!」・・・おぉ、意外と気持ち良い。

などなど、雑念まみれでした。苦笑。生徒の皆さんは上手にできたのでしょうか?

 

終了の合図で姿勢を崩す3年生。やはり足は大人と同様、痛かったようです。

最後にありがたいお話を頂いたのち、叩かれたい人は残ってください、との言葉に、多くの生徒が警策で叩かれていました。職員も。笑。

生徒たちにとっては良い思い出になったと思います。

 

その後、敷地内を班ごとに散策。緑が美しく、心が洗われる素敵なお寺でした。

バスで京都駅に戻った後は、近くのホテルで洋食ランチ。ここでも一方向を向いて黙食。

 

帰りの新幹線の中はきっとぐっすりだろう…と思っていましたが、逆にカードゲームで大盛り上がりのエリアが何か所も見られました。

この3日間を通して、今までゆっくり話したことのなかった人とも交流し、関係が広がり、深まった姿がみられました。

 

3年生はこれから部活動の引退や高校入試といったイベントも控え、勝負の日々が続きます。

苦しい時や疲れた時は、この3日間で楽しかったことなどを思い出して、また元気を取り戻してほしいと思います。

3年生も大きな事故や体調不良なく過ごすことができました。旅館平新の皆さまをはじめ、お世話になった奈良・京都の皆さま、ありがとうございました!