横浜大空襲(5月29日)の後も戦争は続き、都市部から地方に空襲は広がっていきます。多くの人が亡くなり、8月15日、日本が敗れ、戦争は終わりました。

 

 戦争が終わっても、横浜から疎開していた東国民学校の子どもたちは、すぐには横浜に帰ることができませんでした。横浜は、進駐軍を迎えるための準備がありましたし、校舎も焼けてしまったからです。

 

 そして、やっと10月18日に東国民学校の子どもたちが横浜に引き上げてきました。

 いったい子どもたちは学校の様子を見てどう思ったでしょうか? 友達や家族が空襲で亡くなった子も多かったでしょう。やっと横浜に帰って来られたと喜びがはるかに深い悲しみに変わった子も多かったでしょう。

 

 そういった悲しみが横浜だけでなく日本中で見られました。戦争で亡くなった方が300万人以上、その一人ひとりにもちろん大切な家族や友人がいたはずです。

 

 それらの悲しみの中、焼け跡を整備して学校を再開したり、新しく建物を作ったりして徐々に復興をしてきたのです。復興を果たした喜びは大きかったでしょうが、亡くなった人の帰って来ない悲しみは今でも続いています。

  

 こういった歴史を忘れることはなく明日5月29日は東小で黙とうを行い、お参りをしたいと思います。6年生の歴史で学習もしますが、戦争や空襲についてはたくさんの本があります。また、戦争の体験者は高齢になっていますが、直接話を聞くこともできます。ぜひ、調べてみてください。