【出前授業】福祉について考えよう (4年) 2/17
現在、4年生の総合の学習では、「視覚障害」について学習しています。今日は、鶴見大学教授の元木章博先生とアシスタント学生のみなさん、そして以前盲学校等で教員をされていた重田雅敏先生をお迎えしました。
視覚障がいをお持ちの重田先生からは、視覚障がい者としての生活の工夫や障がいによる困難さについてお伺いしました。音の鳴る時計や白杖など具体的な道具を見せていただき、その使用方法も教えてくださいました。
▲重田先生 100キロマラソンにも出場したことのあるスポーツマンです!
▲点字も体験しました。指先の感覚だけで文字や形を判断するのは、大変難しいことが分かりました。視覚障がい者のみなさんは、訓練を重ねることで点字を読むことができることを知り驚きました。お話や質問などを通して、重田先生が様々な工夫により、生き生きと生活を送られていることが分かりました。重田先生の笑顔は、とても輝いていましたね。
▲鶴見大学の元木先生
鶴見大学教授の元木章博先生からは、「触れることの意味と、3D模型・バリアフリー図書」をテーマにお話を伺いました。元木先生は、視覚障がい者のみなさんが安心して豊かな生活を送るための研究をされています。視覚障がい者の方が多くのことを理解するための手立てとして、点字図書、大活字本、DASY図書(録音図書)等があること、また形を認識するための手立てとして3D模型があることを教えてくださいました。
▲3D模型 模型にふれることで形を認識できます。
今日は、実際に3Dプリンターで作成した建物や動物などの模型を見せていただきました。「百聞は、一触に如かず」と言う言葉があるそうです。視覚障がい者のみなさんは、聞くよりも触れることで形をより正確に理解できることが分かりました。まさに、視覚障がい者のみなさんにとってのバリアフリーですね。
▲最後に本校の学校司書の先生がバリアフリーコーナーにある本を紹介してくれました。ぜひ、みなさんも手に取ってみてください。誰もが安心して豊かに生活できる世界にしていきたいですね。
元木先生、重田先生、そしてアシスタントの学生のみなさん、今日は素敵な出前授業をありがとうございました。とてもよい学びとなりました。
▲休憩時の一こまです。重田先生をエスコートする4年生です。自分から進んで重田さんにかかわる姿に、子どもたちの優しさを感じました。いい光景でした。