『バルバオの木』という文をもとに、しっとりと考える子どもたち。

…太古の昔、広い草原には多くの動物が暮らしていた。しかし、気温が上昇して砂漠化が進行。動物たちは緑を求めて移動を続けていた。草原の果てには林があり、1本の大きなバルバオの木があったが、砂漠の波が押し寄せて、遂にバルバオの木のみが残されることに。何万もの鳥たちがやってきて「あとどれくらい飛べばよいんだろう。」とつぶやくのを聞いたバルバオの木は、一斉に花を咲かせたのち多くの実を実らせて鳥たちに食べさせた。次に、何万ものシカがやってきて「どれだけ歩けばよいのだろう。」とつぶやくのを聞いたバルバオの木は、葉を1枚残らず食べさせた。そして、何万ものゾウがやってきて「食べるものが何も無い。」とつぶやくのを聞いたバルバオの木は、「わたしは、あなたたちに食べられることで新しく生きることができる。」と話し、幹や枝をすべて食べさせた。…それから何万年後、バルバオの木があった場所に小さな木の芽が生まれた。

子どもたちは、命のつながりや相手を考えた行動について考えを深めていました。素敵な時間ですね。