給食で行っている食育の中には、好き嫌いなく食べることも目標の一つです。低学年の目標が「好き嫌いせずに食事をすることができる」つまり学校での食育の一番最初のめあてとなるわけです。好き嫌いなく食べるといっても、好き嫌いを言ってはいけないというわけではありません。味覚の好みは人によって違います。食べにくいものがあること、大好きなものがあることは当然どの子にもあるでしょう。しかし嫌いなものを食べないことはよくないことだと、子どもたちも知っています。栄養価を知って挑戦してみる子、苦手だけども食べようとする子、半分に減らして食べるように心がける子など給食だとがんばって食べている子がたくさんいます。苦手だと思っていたけれど、食べてみたら意外と食べられた、そのような経験は大人にもあるのではないでしょうか。この日は給食に煮豆が出ていました。1年生の教室で全部食べられた、とお皿を見せてくれました。揚げパンのきな粉も煮豆も同じ大豆。様々な食べ方、味に出会い、味覚のレパートリーを増やす経験をし、好き嫌いがあっても食べられることで丈夫な体と心を育んでほしいと思います。