理療応用介護分野

2023年6月26日(月)

先日、理学療法士であり、介護福祉士、そして介護支援専門員でもある岡田慎一郎(おかだ しんいちろう)先生を本校にお招きし、専攻科3年生を対象とする研修会を行いました。

 岡田先生は身体障害者、高齢者施設に勤務し、独自の身体介助法を模索する中、古武術の身体運用を参考にした「古武術介護」を提案していらっしゃいます。

 

  今回の講義では、その古武術介護をベースに前半は、臨床の現場で得た身体の使い方をご紹介いただき、手渡しで技術を体験させていただきました。後半では自分が麻痺患者役、介助者役と両方の立場を体験し、最終的には全介助者役を移乗するという充実した講義でした。

 身体の使い方では、普段の上肢の力に頼った力の入れ方と、肩甲骨を意識して背部の筋も動員して力を入れたときの違いを体感し、生徒は感嘆の声を漏らしていました。

 その身体の使い方を応用して、全介助者役をベッドから車いすへの移乗を全員が実施することができ、小柄な女性でも身体の使い方を意識して教わった通りに身体を動かせば移乗操作ができることを身をもって経験することができました。

 施術者が介助の際に身体を痛めてしまっては、本末転倒です。岡田先生から学んだ身体の使い方を活用していきたいと思います。

 岡田先生、ありがとうございました。