毎年開催される進路問題研修会は、各先生方のご活躍を拝聴することで視野を広げ、卒業後の進路への意識を高め、方向性をイメージしていく研修会です。

 令和四年度は前半に齋藤誠先生、清水由江先生、井上園梨先生の3名の卒業生、後半に高橋重人先生(高橋内科医院院長)をお招きしました。

卒業生3名の講義。一人ずつ鍼灸あん摩マッサージ指圧師としての現場での実践を話して頂いています。

齋藤誠先生は訪問マッサージにお勤めで、沢山のお宅を訪問しています。訪問先のお宅では、部屋の作りやベッドの位置がそれぞれ違っているので、慣れるまでが大変だそうです。「利用者さんと話をすることをとても大事にしています」と話されました。

 

清水由江先生はヘルスキーパーとして、あん摩マッサージ指圧だけでなく、鍼の施術も行っています。施術をすることで職員に喜んでもらえることがやりがいにつながっているそうです。「趣味の水泳や走ることで施術の活力にしています」と話されました。

 

井上園梨先生は自宅開業で、経絡治療に美容鍼を取り入れています。ラーメン屋みたいと言われた「こもれび鍼灸院」の、のぼりがトレードマークになっています。「症状がよくなっても私と話をしに来てくれる患者さんも沢山います」と話されました。

 

後半にお招きした高橋重人先生は、高橋内科医院の院長さんです。採血をするときは触診力で血管を触り、聴覚を研ぎ澄まし、心音を聞き分け、丁寧な問診で教科書には書いていない症状を自分の知識として診察を行ってきました。先生は、「何事もあきらめない事が大事だ」と話されました。

高橋先生の講義の様子。参加者が皆、真剣に聞き入っている様子。

 

 今年度もたくさんの貴重なお話を聴くことが出来、在校生および教職員からも質問がたくさんあがりました。

前を走る先生方が、悩み迷った時にどのように乗り越えてきたのか、その選択の基点としたものは何だったのか。私たちの心を打つ時間となりました。

 卒業生の皆さん、高橋先生、本当にありがとうございました!

 

お招きした卒業生3名の写真。皆さん笑顔です。陶板に彫ってある横浜市立盲特別支援学校校歌の前にて。お招きした高橋医師。笑顔で応じてくださいました。陶板に彫ってある横浜市立盲特別支援学校校歌の前にて。