はじめに

    本校は、乳幼児から専攻科の生徒まで、幅広い層が利用するため、絵本から医学書関連の本まで幅広い本を扱っています。また、市内や周辺地域に対してセンター的機能を果たすため、教員や保護者に向けた資料も扱っています。
 図書館の運営には、教員のみでなく、図書館運営員、学校司書、生徒図書委員会、ボランティアなど多くの方々が関わっています。
特に、図書館には、それぞれの読みやすさに配慮した拡大本や点訳本などの「一人ひとりに合った読みやすい資料づくり」をするという大きな役割があります。それぞれのニーズに応じた資料を提供するために、大勢のボランティアの方から協力を得ています。現在は29グループと個人1名、全体で300名以上の方々が本校の図書館支援に携わっています。

  点訳(13)拡大(3)手で読む(2)音声訳(4)朗読・読み聞かせ(5)装備・製本(4)

※()内はのべ数

本校の図書館が、障害のある児童生徒の読書活動が充実した世の中を目指し、 その手順や事例や質問などをまとめられている「学校図書館等における読書バリアフリーコンソーシアム」様に 協力いたしました。「事例8」が本校の図書館の紹介となっています。ご覧ください。 

「学校図書館等における読書バリアフリーコンソーシアム」

 

<利用案内>

○開館時間

平日 8:30~17:00
※土日祝・学校休業日は閉館。長期休みは開館します。

○貸出・返却

入口カウンターにある専用PCを利用して貸出・返却を行います。(音声対応)
返却の場合は、PCで処理後、カウンター左の返却ボックスへ。
貸出上限:6冊
貸出期間:2週間
※長期休みは冊数、期間ともに変更があります。

   音声対応の貸出・返却専用PC

○その他サービス

レファレンス・サービス:授業などで使う図書を探したり、調べものをしたりする手伝いをするサービス。また、本などの媒体変換依頼の際、図書館ボランティアとの調整などを行っています。本校図書館にないデータについても、他の図書館などから借りたり、サピエ(視覚障害者教育情報総合ネットワーク)を利用したりして点字データ、音声データ、テキストデイジーのダウンロードが可能です。

対面朗読:生徒や教職員を対象に、ボランティアの方が毎週決まった曜日に行っています。

 機器のレンタル:教育活動で利用する場合、iPadやDAISY機器について、図書館でも貸出を行っています。受付にある貸出票に記入の上、レンタルができます。機器の使い方の説明などは個別に対応しますので、お声がけください。

 

図書館について

○図書館の蔵書の種類について

 本校には様々な媒体の図書や資料があります。
一般図書から、拡大、点訳、音声訳などに媒体変換を行っています。本やボランティアの方によっては、テキストデータ化をしてから、それぞれの媒体に変換しています。
その他にも、仕掛け絵本、音の出る絵本、紙芝居、大型絵本、DVDなどがあります。

視覚障害に関する蔵書 見たり触ったりして楽しむ迷路 様々な媒体へ変換した「いっしょだよ」

 

・拡大:各社の出版、拡大図書など。
利用者のニーズに応じて、文字のポイントやフォント、行間などに工夫して作成されています。また、絵本の絵も輪郭線を太くするなど、見やすくなるように工夫されています。

・点字:点訳本、点字付き絵本、点図絵本、手で読む絵本など。
「手で読む絵本」とは、触る絵本のことで、登場人物や動物などを様々な素材を利用して再現しています。ほかにも、迷路や地図などもあります。

様々な触る絵本 「ハリーポッターと賢者の石」の点訳本。全8巻にもなる。

 

・音声録音:CD,DAISY、マルチメディアDAISYなど。
「DAISY」とは、音声訳された録音図書のことで、パソコンや専用プレイヤーを用いて再生することができます。

 「マルチメディアDAISY」は、音声だけでなく、テキストや画像などを(同期)して読むことができます。さらに、音声のスピードや文字の大きさ、背景とのコントラストを変更することができます。

 

設備・機器について

  本校の図書館では、視覚障害がある利用者に適した読書環境の整備を行っています。書見台や拡大読書器、DAISY再生機、音声対応PC、iPad、マルチメディアDAISY専用PCなどを整備しています。
また、本の貸し借りには、音声対応の図書館蔵書管理ソフト(情報BOX)を使用しているため、利用者が一人で本の貸し出しや返却することができます。

 拡大読書器 拡大読書器

 

館内の様子

館内の様子、入り口から 絵本、読み聞かせコーナー

 

 ○図書館配置図

 図書館館内図