2021年5月27日(木)3・4時間目 YSM1~3年生 講演会

【講 師】 山田 亜沙妃(やまだあさひ)

 

学歴
・順天堂大学院 スポーツ健康科学研究科スポーツ健康科学専攻 博士前期課程(修了)修士
・順天堂大学院 スポーツ健康科学研究科スポーツ健康科学専攻 博士後期課程(単位取得満期退学)
 

職歴
・独立行政法人 日本スポーツ振興センター 国立スポーツセンター (測定技術者として従事)
・公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
  スポーツ局競技運営部 テクニカルオペレーションマネージャーとして従事
・学校法人 広島経済大学 経営学部スポーツ経営学科 教員
 

社会活動
・公益財団法人 日本オリンピック委員会 JOC強化スタッフ(カヌー)
・公益社団法人 日本カヌー連盟 理事
 

競技実績 [カヌースラローム]
・日本選手権@愛知県(2007年):女子カヤック 1位
・第32回NHK杯全日本大会@群馬県(2009年):女子カヤック 1位
・世界選手権大会@スペイン(2009年):女子カヤック 31位
・アジア大会@中国(2010年)女子カヤック 3位
 

指導実績 [カヌースラローム]
・ジュニア&U23日本代表コーチ
・日本カヌー連盟 指導者・競技者育成委員長

 

【講演の内容】
・山田氏のこれまでのキャリアについて
・競技生活時代のお話を元に“する、みる、支える”視点からのスポーツ現場の講演
・国立スポーツ科学センターについて
・東京オリンピック2021について

 講演会の様子1 講演会の様子2

 

【講演会のようす】

 スポーツ振興であり、YSM教育課程の特徴でもある“する、みる、支える”中の、“支える”を中心に今回はご講演頂きました。山田氏の専門種目であるカヌースラロームとはどういった競技なのか、動画を観ながら簡単なルールの紹介から始まりました。子どもの頃から長期休業中は海外遠征に行っていた為早くから語学の勉強にも力を注いでおり、引退するまで試合シーズンは国内大会や国際大会で遠征続き、オフシーズンの準備期もそのほとんどが海外遠征の生活であったことも少しお聞きすることができました。そんな、ご自身がやりたいと思ったことを妥協せずやっていったことで、結果、競技のキャリアと人生のキャリアをしっかりと両立し得られたとのことです。

 「優れた選手は何が違うのか?」の問に、YSMの生徒達のほとんどは漠然と理解はしているものの、言葉にしてみることで具体的に考えられたようです。ほとんどのスポーツにおいて選手生命はそう長くはありません。引退してから次何をしようかとセカンドキャリアを考えるのではなく、現役中からセカンドキャリアを見据えて準備しておくことの大切さもお話しされました。キャリアを形成する上で何事もプランニング(計画)が大切で、長期・中期・短期の順番でプランニングし実行していく為にも、しっかりリサーチしましょうともお話しされました。

 その他には、国立スポーツ科学センターは強化指定種目及び強化指定選手が利用でき、施設内ではどの様な事が行われているかも教えて頂き、最後は東京オリンピック・パラリンピックの種目や選手、組織委員会の成り立ち等もお話しして頂きました。

 山田氏には東京オリンピック大会組織委員として開催迫る大変お忙しい中時間を割いて頂き、貴重な体験からとても有意義なお話しを聞くことができました。

講演会の様子3 講演会の様子4