9/30(水)

YSM講演会 バリアフリーな社会に向けて

講話:田中章仁氏(ブラインドサッカー選手)

   NTTクラルティ株式会社

<田中選手について>

5人制サッカー(視覚障がい B1クラス)日本代表選手

所属:たまハッサーズ 背番号:7

3歳で発病。学生時代は弱視であったが2002年に視力低下。2006年にブラインドサッカを始め、2009年のアジア選手権から日本代表として活躍する選手になる。

 田中章仁選手  田中選手が獲得したメダル

 田中章仁選手         田中選手が獲得したメダル

<NTTクラルティについて>

バリアフリーな社会の実現に向けて様々な製品の開発や研究を行っている。

目が不自由な人の体験を拡げるため、触覚拡張の開発をしている。

 

<講演の様子>

今回はバリアフリーな「社会の実現に向けて」ということで講演をしていただきました。バリアフリーな社会には点字ブロックや音のなる信号機などを整える、「ハード面」でのかかわり方と、障がい者の方がどう感じているかを知り、心遣いや気遣いなどの「ソフト面」でのかかわりが重要であるとお話しいただきました。

講話の後、「ブラインドストレッチ」と「触覚拡張」を体験するワークショップを行いました。

 講演会の様子1  講演会の様子2

<ブラインドストレッチ体験>

アイマスクをして視覚を遮断した状態で動くことの不自由さの体験や、視覚を遮断されている人へ、声掛けだけでストレッチポーズをとってもらい、声だけで物事を伝えることの難しさを体験しました。

 ブラインドストレッチの様子  ブラインドストレッチの様子

<触覚拡張体験>

心拍を振動として伝える機械や、場所が離れていても同じ振動を体験できる機械を体験しました。それだけでなく、視覚障がいのある方と一緒にできるブラインドフェンシングなど体験を共有する方法を体験しました。

  ブラインドフェンシングの様子  触覚拡張の様子

 

<総評>

今回、生徒たちは視覚が不自由な体験をし、視覚が不自由であってもそうでなくても一緒に同じ体験をする技術を体験しました。この講演で、障がいのある人もない人も、笑顔で過ごすことができるような社会を実現する手立てを知ることができました。

設備を整えるだけでなく、人の意識を向上することで、より良いバリアフリー社会を実現できるよう、今回YSMが学んだことを生活の中で活かしてくれることを願っています。