6月13日~14日にかけて、5年生は「西湖宿泊体験学習」へ行ってきました。

 

【樹海ハイキング・コウモリ穴探検コース】

 1日目は、樹海ハイキングからスタートしました。苔むした木々や倒木が点在する神秘的な森の中を静かに歩きながら、自然が何百年という時間をかけて作り出した空間に耳を傾けました。ガイドさんのお話から、ただ「怖い」というイメージだった樹海が、実は多様な命が息づく豊かな森であることを知り、子どもたちも真剣な表情で自然と向き合っていました。その後に向かったのは、コウモリ穴の探検です。ヘルメットと懐中電灯を装着し、冷んやりとした洞窟の中へ足を踏み入れると、まるで冒険映画の主人公になったようなワクワクが広がりました。ごつごつとした岩場を慎重に進みながら、自然の力強さや洞窟の神秘を体全体で感じることができました。

 

【富士山ハイキングコース】

 2日目は、富士山の4合目から5合目までのハイキングに挑戦しました。子どもたちはグループごとに分かれ、それぞれにガイドさんが付き、富士山の成り立ちや噴火の歴史、高山植物や虫の特徴について、実際の自然を前にしながら説明を聞きました。登山道を登っていくと、眼下には雲が広がり、まるで海の上を歩いているかのような幻想的な風景が広がりました。「雲の上にいるみたい!」「すごい景色!」と、子どもたちからは驚きと感動の声があがりました。心配されていた天気も、途中で少し雨がぱらつく場面はありましたが、ザーザー降りになることはなく、傘を使わず最後まで登りきることができました。きつい坂道も仲間と励まし合いながら一歩一歩進み、自分の足で自然の中を歩ききった経験は、子どもたち一人ひとりの大きな成長につながりました。

 

【夜のキャンプファイヤー】

 夜には、子どもたちが楽しみにしていたキャンプファイヤーが行われました。実行委員の子どもたちが中心となり、火の神の登場から点火式までを堂々と演じていました。大きな炎が上がると、そこからは歌やダンス、ゲームで大盛り上がり。グループごとの出し物や全体でのレクリエーションでは、普段前に出るのが苦手な子も自然と輪の中に入り、笑顔で楽しむことができました。あいにくの曇り空で星は見えませんでしたが、炎のゆらめきに照らされた子どもたちの表情は、キラキラと輝いていました。友達とともに笑い合いながら過ごした夜は、きっとこれからの学校生活の中でも、心の支えとなるような素敵な思い出になることでしょう。