11月10日(木)

米国ブラウン大学の上席研究科学者で、隕石や小惑星の鉱物分光学の第一人者である廣井孝弘先生を本校のホールにお招きして特別講義を実施しました。廣井先生は東京大学大学院卒業後に渡米し、米国科学アカデミー研究員としてNASAジョンソン宇宙センターに3年間滞在し、小惑星と隕石に関する研究をスタートさせました。また、「はやぶさ」「かぐや」「はやぶさ2」の共同研究者として日本の惑星探査ミッションに参加されています。今回3年ぶりに日本に帰国されたタイミングで、直接お話が聞ける機会をいただけました。講義には高校・附属中合わせて約180名の生徒が参加しました。

 

当日は「はやぶさ・はやぶさ2と隕石からわかる太陽系生成の神秘」というテーマで講義をしていただきました。世界で初めてS型およびC型小惑星から試料を回収することに成功した「はやぶさ」・「はやぶさ2」の快挙とその研究成果を専門分野の観点からお話しいただいた他、月と地球の関係や、南極について等、生徒の知的好奇心を次々と刺激するお話が続き、講演時間の80分があっという間に過ぎていきました。講演後の質疑応答でも、時間に収まりきれないほど多くの手が挙がり、解散後も、講義に感銘を受けたり、時間の関係で質問できなかったりした生徒たちが、廣井先生のサインを求めて長い列をつくっていました。