「つながる、広げる、いじめの未然防止の輪」

 「横浜子ども会議」は、子ども主体のいじめ未然防止の取組として、「だれもが安心して生活できるよう、いじめの問題に向き合い、自ら解決しようとする子ども社会」をめざし、全市立学校の児童生徒が話し合う場です。

  令和6年度のテーマは、「つながる、広げる、いじめの未然防止の輪」~いじめをなくすために、一人ひとりができること~

です。このテーマに沿って、各学級で話し合いを行った結果を、児童運営委員会が集約しました。

まず、7月12日に、浜中学校ブロックの「横浜子ども会議」を浜中学校で行い、各学校で話し合った結果や取組について共有しました。中学生の温かく頼もしいリードがあり、各小学校の児童は安心して会議に参加することができました。付箋を貼ったり、分類したりしながら、浜中ブロックとして、いじめをなくすためには具体的にどのようなことをしていきたいかを話し合いました。どの児童生徒も、真剣に話を聞き合う姿、自分の考えを伝える姿が光っていました。また、各校の取組についても知ることができました。

 

  

  浜中ブロックとして話し合った結果の一部を紹介します。

①「いじめをなくすために一人ひとりができること」

・“ひとりぼっちにしない環境づくり”として、いじめへの理解を深めること、日頃から話しやすい環境づくりを

心掛けること、思いやりの心をもつこと。

②「いじめをなくすために自分の学校で実践していること」

・「道徳などの授業を通して、人権意識をみがく、縦割り活動やレク、あいさつ運動などを通してふれあいや

関わり合いを大切にする、アンケートの実施やスクールカウンセラーの存在を広める取組を行って、SOS

を出しやすい制度や環境づくりを行う。

③「いじめの未然防止の輪を広げるために実践しいきたいこと」

・人と人との関り(対人関係)を大切にし、人とつながり、安心できる場の提供や協力できる環境をつくる。

 

次に、浜中ブロックでの子ども会議を経て、8月29日に区子ども会議が行われました。計7つの中学校ブロックの実践発表を見聞きし合い、自分の学校と比較したり、ブロックらしさを見つけたりしました。その後、中学生がファシリテーター、高校生は活動支援を担当となり、「どのようなことが、いじめになるのか」、「なぜ、いじめをしてしまうのか」といった内容について話し合いました。この話合いを通して、自校に取り入れたいことや、区として大切にしたいことを考えることができました。

 

そして、9月3日の朝会で、子ども会議に参加した本校代表児童2名が子ども会議の報告をしました。本校が話し合った内容をブロックや区の会議でしっかりと伝え、他校がいじめをなくすために取り組んでいる活動を紹介しました。

いじめをなくすために本校の取組として継続していきたいこととして、「相手の気持ちを考える」「嫌なときは嫌と言って、自分の気持ちを伝える」「嫌な思いをしたり、嫌なことをされている人を見つけたりしたときは、大人に伝える」「相手が嫌な思いをしたら、それはもういじめ。どのようなことがいじめになるのかを一人一人が理解して、嫌なことは『嫌だ』と自分の気持ちを伝えることが大切」ということを改めて確認しました。

また、他校がいじめをなくすために取り組んでいることとして、児童運営委員会ではなくてもあいさつ運動に自発的に関わることができる「あいさつ運動体験」や、友達のよいところを伝え合う「よいところ見つけ」の取組が参考になったと伝えました。

 今日で令和6年度が半分終わりました。これからも、さわの里小学校の一人一人の笑顔がかがやくように、誰もが安心して過ごせるような学校をみんなでつくっていきたいと思います。