校長所懐 令和8年5月

 スローガンとはうまくいったもので、学校行事には必ずと言っていいほど登場する。大綱中学校の体育祭では、漢字やカタカナ数文字で思いを伝えることがある意味伝統になっている。

 令和5年度の「努来勝(ドッコイショ)~一勝懸命つきすすめ~」や6年度の「呼己鑼勝(ヨッコラショ)~みんなで立ち上がろう~」などはまさに力を込めるときに発する言葉をもじって作られている。昨年度の「キット勝っと(キットカット)~勝利はキット訪れる~」では、勝利を意識した言葉になり、その流れからか、はたまたスナック菓子系を継承したのか、今年度は「勝敗笑美戦(カッパえびせん)~止められない、負けられない~」となった。サブテーマの止められない、負けられないというフレーズが、さりげなく深みを増している。語呂合わせは日本語の得意とするところの一つではある。シャレを効かせて、自分の思いを巧みに込めることができる。「勝敗笑美戦~止められない、負けられない~」体育祭は全力で戦い、最後は勝敗が決まる。しかし、そこに「笑」と「美」が絡んでくるところが、なかなかに味わい深い。勝敗は人生においても避けられない場面が多くある。しかし、今年の体育祭は、そこには美しい心とやりきった笑顔が不可欠になる。いや、むしろそれがない勝敗なんて大綱中学校の体育祭にはあり得ないことなんだと訴えかけている。だからこそ、競技をする人、応援する人、応援に来た人、そこにいるすべての人の心に感動が届けられた。そして、あなたの信が仲間の信とつながった瞬間=以心伝信が何度も感じられた体育祭だった。

後藤 秀吉   令和8年5月29日

校長所懐 令和8年4月

令和8年度が始まりました。大綱中学校に赴任して5年目となります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

給食とはうまくいったもので、一説によると、古代日本の律令制(西暦700年ころ)にその記録をさかのぼることができるそうである。学校給食は、1889(明治22)年に、山形県の小学校に給食の記録がある。昭和になると全国に広がる。戦後には、一度中断していた給食が再開され、1954(昭和29)年に国民の食生活の改善を目標に「学校給食法」が制定され、全児童への完全給食が可能となった。そして2009年(平成21年)4月1日の改正法では、「食育」を重要視する観点が盛り込まれた。

学校給食法

 第二条(学校給食の目標)

学校給食を実施するに当たつては、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために、次に掲げる目標が達成されるよう努めなければならない。

 一 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。

 二 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。

 三 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。

 四 食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。

 五 食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。

 六 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。

 七 食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。

今年度から完全実施された中学校給食は、小学校の時の給食室で調理されたものを運んで、配膳するものとは違うデリバリー型の弁当形式の給食である。数年前の「ハマ弁」と呼ばれていた形式と同様である。しかし、多くの意見を吸い上げ、よりよいものを子どもたちに届けたいという横浜市のたゆまぬ努力で、安心して栄養に配慮した給食が提供できるようになった。彩も豊かになっている。白いご飯、緑の野菜、茶色の肉、青い魚、赤いニンジン、黄色の卵、灰色のこんにゃく、オレンジの果実、黒いひじきと横浜の給食は、見た目も楽しい九色である。

後藤 秀吉   令和8年4月30日