校長所懐 令和7年4月

 令和7年度が始まりました。大綱中学校に赴任して4年目となります。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 信とはうまくいったもので、「信」という文字は、「まこと、偽りがない、信じる、しるし、任せる、手紙、便り」といった意味をもち、「信実」「信用」「信頼」「信念」「信任」「確信」「過信」「自信」「所信」「不信」「信条」「信心」「信託」「交信」「通信」「送信」「受信」「返信」「発信」「音信」といった言葉に使われます。

 入学式で新入生への式辞の中でも、「信」について次のように触れました。

 皆さんに今日伝えたい言葉は、「信は力なり」という言葉です。信は信じるの信です。信じることでパワーが生まれる。これは、京都にあった伏見工業高校ラグビー部で受け継がれてきた言葉です。仲間を信じられるか。頑張った自分を信じられるか。信じられるだけの努力をしてきたか。すべて信じられたときにとてつもない力が発揮されます。皆さんは、まずは「自分を信じる」ことから始めましょう。中学生になると、小学生のときとは違うことに日々直面します。できないこと、わからないことにも直面します。その時、あなたはどうしますか。努力して克服できれば何よりいいことですが、うまくいかなかったときはどうしますか。誰かのせいにして放っておきますか。そうするとどんな中学校生活が想像されますか。大切なことは、結果だけではないということです。自分自身をふりかえり、して努力した自分がいたらそれは認めていく。自分を信じるとはそういう意味です。まずは、そこから始めてみましょう。

 大綱中学校の生徒の皆さん、信じられる自分(の努力)を見つけられる1年間をぜひ体験してください。そして、そんな仲間に気づいたら、心から素直に応援してください。そういう学校を皆で作り上げていく年になると私は信じています。

後藤 秀吉   令和7年4月7日