校長所懐 弥生

卒業とはうまくいったもので、この時期多くの場所でこの言葉を耳にする。学校では3月に行われる卒業証書授与式がそのものである。大綱中学校でも3月8日に第74回卒業証書授与式が行われた。294名の生徒が大綱中を巣立っていった。一人一人に卒業証書を渡しながら、その表情やしぐさが千差万別、十人十色であることを目の当たりにして、当たり前のことに気づかされた。

今年の卒業生は、まさに新型コロナウイルスとともに中学校生活を送ってきた。入学したものの休校が続き、再開しても分散登校の日々となり、半分のクラスメイトと授業を受けてきた。やっと全員がそろっても、さまざまな制限や制約の中での学校生活のため、学校行事の縮小や中止などもあり、先の見えない不安の中での3年間だった。気を付けていても感染してしまう人、濃厚接触者になる人などがいて、常に感染予防対策が最優先になった。今ようやく新たなステージに移行し、その第一歩として卒業証書授与式は、保護者の皆様に見守られながら行うことができた。

それから2週間後の3月24日には修了式を迎えた。今年度初めて体育館に年生と年生が入っての式が行えた。ただそれだけのことなのに、ひどく感慨深いものがあった。この一年間は、常にテレビ画面を通じてのある意味一方通行のコミュニケーションだった。やっと生徒の顔を見ながら話ができる日が来た。思わず皆さんの目を校長先生に見せてくださいと言ってしまった。

当たり前が当たり前ではない状況は、ある日突然やってくる。しかも努力とか根性とかではどうにもならない状況が。3月は多くの場面で卒業があると書いたが、いよいよウイズコロナの呪縛からも解き放たれ、アフターコロナの新しい学校生活が始まろうとしている。大綱中学校は、新しいメンバーで新しい歴史に向けて、今日令和4年度を卒業する。

後藤 秀吉  令和5年3月31

 

校長所懐 如月

如月とはうまくいったもので、立春を迎えたとはいうものの寒さは依然厳しく、衣服を重ねて着るということから「衣更着(きさらぎ)」というそうだ。「如」は「ごとし」や「ゆく」とも読み、「万物が春に向かっていく」といった意味合いもある。

そんな如月は、中学生にとっては、締めくくりの月ともいえる。最後の定期テスト「冬試験」では、一年の総まとめとして、どんな資質・能力を身につけたか(伸ばしたか)を確認する。3年生は、進路決定の大事な月。今日は、神奈川県公立高等学校入学者選抜(いわゆる高校入試)合格発表の日。人生で何度かある運命の日の一つであり、多くの人にとって初めて体験する日でもある。結果は、さまざま。十人十色。この結果をどのように受け止めるかで、これからの生活が違ってくる。そのことを3年生には伝えたい。何十、何百人の中学3年生を見てきた者としては、たとえ合格しようがしましが、どちらが幸せかは、その人のその後の考え方、もっと言えば生き方で決まる。それは、私が実際に見て聞いて体験してきたことである。私が教え子たちに教えられたことである。

今日で寒さ厳しい如月は終わる。たくさん着ていた衣と心を少しずつ軽くして、梅の香匂う野に出かけてみよう。野は生命力いっぱいの佳(よ)さであふれている。大倉山公園の梅林も満開。春の始まりの「衣更着(きさらぎ)」から野の佳い香匂う「野佳(やよい)」へと春は深まっていく。

 

後藤 秀吉   令和5年2月28

 

 

校長所懐 睦月

新春とはうまくいったもので、体感はまさに冬そのものといった厳しい日々が続くのに、新年という幕開けの喜びを春という待望の季節の到来にうまくかけて新年イコール新春といっているのでしょうか。それとも、2月4日の立春と何か関係があるのでしょうか。はたまた旧暦と何かかかわりがあるのでしょうか。迎春、賀春、頌春など年賀状で見かける言葉はどれも春がつきます。謎は深まるばかり。

今年は、暦の関係で10日が新学期のスターとなりました。始業式では、『大綱中学校の生徒も教職員もみんなが真剣に打ち込めるものがある学校にしたい』という私の一年の計を伝えました。真剣に打ち込む姿はいつも美しい。その姿を見た人も美しい心になれます。18日には朝会があり、そこで、翌19日のカルタ会(百人一首大会)での『真剣』の参考になればと思い、2首紹介しました。二人のライバルによる恋の歌バトルの話でした。『しのぶれど』と『恋すてふ』の2首です。あなたはカルタ会で取れましたか。やはり百人一首は、上の句で取り合うものですから、一音聞いただけでも取れる札があり、覚えていない人にとっては、なかなか『真剣』を見せる機会に恵まれなかったかもしれません。一方で、初めの5音以内でバシバシと取る人の姿を見たときは、「あなたの『真剣』を見せてもらった、ありがとう!」という美しい心になれました。また、20日は個別支援学級港北区合同学芸会が港北公会堂で行われました。この日までの練習の成果を披露する『真剣な』姿に心を打たれました。

もうすぐ暦の上でも春になります。しかし、春を実感するのはもう少し先になりそうです。学校での新春は4月という感じがしています。どうやら新春は『始まりの時期』と関係があるのかもしれません。あなたにとっての新春はいつになりますか。

 

後藤 秀吉   令和5年1月30日  

 

 

校長所懐 師走

クリスマスイブとはうまくいったもので、イベントや宴などお祝いを好む人たちにとっては、神聖かつ神秘的な魔法のような響きをもつ言葉です。クリスマス前日の夜という意味ととらえて、前夜祭さながらのイルミネーションに飾られた活気に満ちた街の雰囲気が、今は懐かしくさえ思えます。今年は、多少戻ってきたそうですが、ウィズコロナのクリスマスイブはどんなムードに包まれるのでしょう。

今年の2学期は暦の関係で、今日が終業式でした。式に先立って表彰を行いました。陸上競技部、サッカー部、男子ソフトテニス部、女子バスケットボール部、新体操部、水泳部、演劇部、吹奏楽部、横浜市席書大会、社会を明るくする運動標語コンクール、税の作文と延べ56名の表彰でした。2学期の締めくくりとして、たくさんの生徒の活躍を披露できてうれしく思います。表彰には至らないまでも、2学期も一人ひとりの生徒が力いっぱいの中学校生活を送り、悩み、解決し、笑いあり涙あり、一喜一憂、悲喜交々といった日々の連続で、まさに学校生活のクライマックスにふさわしい2学期でした。

12月になると、世の中は一年の総括を始める傾向があります。「今年の〇〇」などと題して、メディア等で報道されます。今年は歴史の教科書に掲載されるような出来事もいくつか起こりました。この時代を生きた中学生の皆さんはぜひ記憶にしっかりととどめておいてください。そして、来たる2023年、令和5年がすばらしい年になることを期待して迎えましょう。街は、すっかりクリスマスムードに彩られています。ちなみにイブはイブニングのことで前夜ではなく、夜のこと。クリスマスイブはクリスマスの夜のことと終業式で話しました。だから、今夜のことをクリスマスイブイブなんて言ってはいけません。

 

 

後藤 秀吉   1223

 

校長所懐 霜月

木枯らしとはうまくいったもので、街路樹が、何を慌てているのか木の葉の衣を急いで脱ぎ落としているように見えます。この時期に吹く風は、秋の爽やかな風とは違う肌を刺すピリリとした鋭さがあります。立冬を迎え、冬将軍の到来はすぐそこまで迫っています。そんな秋から冬へと移り変わる11月は、3年生にとっては大勝負の月でもありました。なかなか思い通りにはならないという苦い体験をするのもこの時期の特徴なのかもしれません。人生には何度かそういう時期があります。

さて、24日の朝会では、生徒会本部役員・委員長の引継ぎが行われ、1、2年生も大きな節目を迎えました。3年生が受け継いできた大綱中学校の伝統が、バトンパスされる瞬間に立ち会いました。これからどんな大綱中学校を創り出していくのでしょう。もう第一歩を踏み出しました。2年生の学年通信には、生徒会本部役員と委員長からの決意の言葉が載せられています。最初の熱い思い(初心)を忘れずに、1年間楽しんでほしいと願っています。

明日からは12月。個人面談でスタート。8日は人権集会。最後は美化活動と終業式。そして24日から冬休みへ突入。昨日今日と風が温かく、季節が少し戻った感じがしましたが、12月には木枯らしも本気を出してくるでしょう。そして、冬休みが明けると3学期。令和4年度の総まとめの時期です。クラスとしても学年としても、そして、あなた個人としても。『ひとりのためにみんなが みんなのためにひとりが 努力しよう』生徒会の信条を思い返して、あなたの総括=みんなのために何ができるかを考え実行しましょう。『あっしにはかかわりのねえことでござんす』なんて木枯し紋次郎ではいけません。(中学生には古くてわかりませんね。すみません)

 

後藤 秀吉   1130

校長所懐 神無月

神無月とはうまくいったもので、10月は多くの生徒たちが、まるで神様にお願いするかのように手を合わせて祈っている姿が見られました。合唱コンクールでの結果発表の時でしたが、当然のごとく最優秀は学年1クラスのみ。ほとんどのクラスは祈りが届かず涙をのむ結果となりました。「神無月」という漢字、言い得て妙といった瞬間でした。

さて、10月に入り、ウイズコロナの生活様式にも慣れ、得体のしれぬ不安に覆われていた時期から、少しずつ光明が差し込んでいる雰囲気を感じられるようになりました。街や公共交通機関も多くの人でにぎわいを見せるようになり、各地でイベントが再開されています。合唱コンクールは、しかしながら、今年度も人数制限をして、1、2年生と3年生を午前午後に分けての開催となりました。これもウイズコロナの形態なのかもしれません。全学年全25クラスの合唱を聞いた私としては、やはり3年生の心を一つにした魂の雄叫び、躍動する青春を1、2年生にも体感させられなかったことが心残りでなりません。どのクラスの合唱にも、そのクラスにしかない、かけがえのない宝物が詰まっていることがびしびしと伝わってきました。冷静に審査することができないくらいに、温かく時に熱いもので心が満たされた時間になりました。大綱中学校の合唱コンクールは本当に素敵です。

合唱コンクールが終わり、1、2年生は生徒会役員の選挙活動が始まり、3年生は進路決定が始まります。ここまでは、多くがチーム戦でしたが、ここからは個人戦へと切り替わります。季節は秋から冬へと移り変わります。神無月が終わり、神様は出雲国からそれぞれの国へ戻ってくるそうです。戻ってきた神様にまたお願いしますか、それとももう自分の力で次の困難を乗り越えますか。いつまでも神様にすがっていてばかりでは、いかんな。

 

後藤 秀吉   1031

校長所懐 長月

秋の夜長とはうまくいったもので、夏休みが明けてからの1か月は、夏試験に始まり、体育祭、前期のまとめなど、休む間もなく動き続ける長期戦の月となっています。ここ最近は、17時を過ぎると日が落ちて、夜の始まりを感じさせられます。毎日通勤する道では、金木犀の爽やかな香りと蟋蟀の軽やかな声に、思わず歩みを止め、暫し癒しの時間を過ごしています。夜がするするするっと長くなってきました。
さて、16日(金)には、第70回体育祭が行われました。ウイズコロナの一環で、応援は3年生保護者1名のみとさせていただきました。澄み渡る秋空の下、赤・青・黄の3色に分かれた生徒たちは、3年生を筆頭に暑さに負けない「熱さ」で終始競技し、声援を送り続けていました。これぞ大綱中学校の伝統だと実感させられた素晴らしい体育祭でした。PTA役員の皆様の支えもあり、地域の皆様のご理解もあり、地元に愛された大綱中学校の生徒たちは、精一杯の力と汗と涙で、体育祭を作り上げていました。大綱中学校の伝統はしっかりと継承されています。
夜が長くなってきましたので、夕方から夜間の外出が心配になります。防犯上でも交通安全上でも、事件や事故に遭わないようにすることは、中学生としてまず自覚をし、さらに各ご家庭で、繰り返しのご確認をお願いします。大綱中学校は、日に日に歌声が響いてきています。10月17日には、合唱コンクールを予定しています。スポーツの秋から芸術の秋へ。窓の外から聞こえてくるチンチロチンチロチンチロリンという声に、秋の夜長を楽しんでいます。
 

 

後藤 秀吉   9月29

 校長所懐 葉月

葉月とはうまくいったもので、8月は校庭の木々も草花も青々と生い茂っています。葉の緑が醸し出す生命力や躍動を感じさせられる月です。しかしながら、暦の上では立秋を迎えるのは8月。しかも今年は7日でしたので、そろそろ秋の深まりを感じさせる時期でもあります。もしかしたら、昔の日本では、葉の色づく紅葉の季節だから葉月と呼んでいたのかもしれません。暦と現実の季節のずれはよく言われることではあります。

さて、大綱中学校は8月29日に2学期の始業式を行い、学校生活が再開しました。始業式の前に、夏休みの部活動や諸活動の成果を表彰しました。

 始業式での表彰

陸上競技部 県通信大会 女子2年100m 1位  女子共通200m 1位

女子4種競技  4位  女子4×100mリレー 7位

       関東大会  女子2年100m 5位

サッカー部 市総体 優勝

新体操部  県総体 団体5位

水泳部   市総体 個人入賞  県総体 個人入賞

合唱部   神奈川県合唱連盟コンクール 銀賞

吹奏楽部  横浜吹奏楽コンクール 金賞・代表

     神奈川県吹奏楽コンクール 金賞・代表

演劇部   港北区東部地区(1位) 最優秀賞

県大会(ベスト4) 中文連会長賞・センター長賞

柔道    県大会66㎏級 3位

   神奈川県英語弁論大会・横浜市英語弁論大会

29日に表彰したのものの概要です。この日に表彰できなかったもの、表彰には至らないものの精一杯頑張った大綱中学校の生徒たちは、保護者や地域の方々、顧問や部活動支援員などのたくさんの人に見守られ、励まされ、一つの節目を迎えました、温かいご支援に感謝いたします。引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。

ところで、夏休み明けはいつも複雑な気持ちになります。早く友人に会いたい期待、もっと休みが続いてほしい願望、まだ宿題が終わっていない焦燥、久しぶりの登校への緊張など人それぞれでしょうし、決して一つの気持ちだけとは限りません。夏休みは学校こそ休みでしたが、子どもたちの成長は休むことなく続いていました。一人ひとりのペースで成長した姿を見ることがいつも楽しみです。一方で、開始3日目の8月31日からは夏試験が始まります。いわゆる夏休みぼけなんて言ってはいられない2学期のスタートになっています。暑さも突如戻ってきました。今日から始まったテストに真剣に臨む生徒たち~久しぶりに着た標準服のせいでそう見えるのでしょうか、いいえそんなことはありません~の姿を見て、武者ぶるいがしました。

夏試験が終われば、もう9月。16日に予定されている体育祭に向けて一気に舵が切られます。「万緑叢中紅一点」。「青々」と生い茂る「緑」の草の中に小さな「赤い」花が一輪咲いています。今年度の大綱中の学年カラーをうまく言い得ている言葉にもとらえられます。赤学年の3年生がリーダーとなり、緑学年の2年生や青学年の1年生に大綱中学校の伝統を継承していく、そんな学校行事が始まる秋の到来です。

 

後藤 秀吉 8月31

校長所懐 文月

大暑とはうまくいったもので、連日の30℃超えにいささか食欲が減退してきています。この暑さは日本に限ったことではないようで、世界各地で記録的な猛暑が報じられています。地球温暖化は決して避けて通れない我々が取り組んでいかねばならない課題です。

大綱中学校は、7月20日に1学期終業式を終え、今は夏休みに入っています。7月6日から8日に3年生が広島・京都2泊3日の修学旅行に行けたことが本当に幸運だったと思います。その後の夏休みまでの一週間はまさに第7波にのみこまれた日々となりました。夏休みに入って6日経ちましたが、感染の連絡は続いています。つらい思いをしている生徒やご家族のことを考えると胸が痛くなります。ウイズコロナの過ごし方とはどういうことかを今一度一緒に考えていきましょう。

こんな状況下でも中学生の「夏の思い出」は続いています。一人ひとり、部活部活での思い出がしっかりと刻まれる瞬間が繰り広げられていました。歓喜、悔恨、完結、感動の涙が流されていたようです。そんな中7月22日には、サッカー部が市大会で昨年度に続いての優勝。当日は雷雨で30分遅れのキックオフとなりましたが、大綱中の生徒たちはモチベーションを保ち、先制点、同点弾、追加点、ダメ押し点と好プレーを展開しての優勝でした。三ッ沢競技場には、多くの方が応援に駆けつけ、熱い声援を送り続けていました。明日以降もまだ運動部や文化部の大会、発表が続きます。応援よろしくお願いします。

今日は太陽が休憩の雨模様。大暑もひとやすみといったところですが、蒸し暑くやはり耐暑であることには変わりなく、次の試合での大勝を願うばかりです。

 

後藤 秀吉  7月26 

校長所懐 水無月

 梅雨とはうまくいったもので、梅の実が熟し、店頭に大きなガラス瓶や氷砂糖、ホワイトリカーが並ぶ季節に降る雨を表現しています。半袖がちょうどよいと思っていた月初め、そしてここ数日の肌寒さが、この梅雨の時期の特徴でもあります。

大綱中学校の生徒たちは、春試験を終え、ほっと一息ついているところです。6月10日には、生徒総会が行われました。ウィズコロナで一堂に会しての総会ではなく、放送による総会ではありましたが、発表者たちの緊張した面持ちや声のトーンに、中学生らしいさわやかさを垣間見ました。ここまでに話し合いや原稿作成、練習とたくさんの努力があっての総会でした。さすが大綱中学校の生徒たち。教室で放送を見ながら参加している生徒たちも真剣に聞きいっていました。自分たちの学校のこれからを決める総会。自立、自主性が目標となっている総会。社会に出れば、こういった総会のような会議に出席することがあります。中学校はそういう練習の場でもあります。

季節は行きつ戻りつしながらも、着実に夏の色に染まってきています。ウィズコロナの新しい学校生活では、マスク着用と熱中症予防との兼ね合いが、目下の課題になっています。どちらも命にかかわる問題です。学校からは通知が出ていますのでしっかりと確認してください。えっ、そんな通知出ていたとはつゆ知らずなんてことはないですよね。

 後藤 秀吉  6月15

校長所懐 皐月

 薫風とはうまくいったもので、春から夏へと舵を切るこの季節の風は、なんだか清々しい。深呼吸してたくさん吸い込んでみたくなる。5月ももうすぐ終わろうとしている。暦の上では5月5日が立夏だったので、今は初夏を楽しんでいる最中である。

大綱中学校に赴任して2か月になろうとしている。学校は、ウイズコロナの新しい生活に少しずつ順応してきたが、緊張のレベルは高いまま。それでも、この2年間見送ってきたさまざまな教育活動、特に学校行事が再開できるようになってきたことが何よりうれしい。
5月12日には2年生が箱根に校外学習に行ってきた。雨に降られもしたが、久しぶりの校外行事ができたことの喜びに満ちた顔で帰ってきた。ウイズコロナの新しい大綱中学校の先駆けとなった。そして、5月24日には、1年生が横浜ウォークラリーと称して校外学習に出かけて行った。初夏のさわやかな朝、バスに乗って出発していった。日中は初夏の厳しい日差しを浴びて、みな真っ赤な顔で帰ってきた。
2年生、1年生と新しい大綱中学校の一歩を踏み出すことができた。しんがりの3年生には、7月6日から2泊3日の広島、京都への修学旅行が待っている。どんな顔で帰ってくるのか。あっ、その前に恒例の春試験が待っていた。

後藤 秀吉  5月25