平成26年12月 保土ケ谷中学校 三期生の同期会報告


 去る平成26年10月10日、横浜国際ホテルひて、大内實先生、小林俊夫先生、石原光先生にご出席をいただき、同期会51名が出席し、第13回同期会を開催しました。昭和29年9月19日開催の同窓会結成しゅうかいでの会合と昭和51年10月17日開催の同期会結成会合を含めると実質15回目となります。会合では、中学生当時を、その後の人生の歩みなどを振り返り、それぞれの想いを語り合うなど楽しいひとときを過ごしました。

 

 私たち三期生は、今年度八十歳(卒寿)を迎えます。そこで、今回の会合を一区切りとし、最後にすることに致しました。

 

 終戦間もない昭和22年、新制中学校の創立により、その最初の一年生として、旧二中(弦翠嵐高校)の6教室と剣道場を間仕切った4教室で授業が始められました。最初は椅子も机もなく、窓ガラスはほとんど割られてしまっていました。雨が降れば雨漏りする、雪が降れば雪が積もる教室の中で、教科書すらない、先生方がガリ版で作った教科書代わりのもので授業は行われました。星川、峰岡、和田町の人と多くは、約3キロ近い道のりを徒歩で通学しました。

 

 2年生になって、西谷校舎に移りました。そこも、床板が薄いため、しばしば床が抜け2階の天井から足が出てくる始末の教室でした。後日知ったことですが、全国的に見れば独立校舎を持てたのは、当初15%程度に過ぎなかったそうです。教室があっただけでも恵まれたほうであったことを知りました。全国の多くの中学校では、青空の下で、あるいは昇降口や階段を使用して授業が行われたそうです。

 

 このような今では考えられない環境の中で過ごした中学生時代、それだけに先生と生徒の、生徒同士の絆は強く培われ、今になって振り返れば「素晴らしい学校生活」を送ったとも考えられます。

 こうした強い結びつきで送ることが出来た三期生の最後の同期会を閉じました。

三期生同窓会

 
                 三期十三回同期会風景 撮影 北村明好