南高等学校

グローバル教育に力を入れている南高校では、石川勇氏（外務省儀典統括官）をお招きし高校三年生に向けてお話いただきました。

今回の講義では、事前に代表生徒たちから「どんな問題意識があるか？」という聞き取りを行い、「ＡＩと混沌の時代を生き抜く外交官の仕事術」というテーマでご講演いただきました。その後壇上で代表生徒とのパネルディスカッション、座談会と横浜市の未来から国際政治、国際経済、安全保障といった世界情勢まで氏の幅広いご経験と知見に生徒たちは圧倒された一日となりました。

講演では、ＡＩが代替するのは、個々の職業ではなく個々のスキルであることを指摘した上で、石川氏の場合は、「情報・報道・広報」、「中国」、そして「煩悩（！）」というスキルで様々な仕事に付加価値を付けてきたこと、主体的に仕事をするためには、Missionを見定め、Visionを作り、Decisionをし、Passionで人を巻き込むことが必要になること、スキルを磨く前に「仕事の基礎体力」として6つの力を伸ばすことが重要なこと等をご説明いただきました。

その上で、変化が激しい時代において将来に不安を持つのは自然なことではあるけれど、スマホ1つで世界を変えられるような時代に生きる生徒の皆さんには、世界を変えることを自分事としてとらえ、その可能性にワクワクすることも忘れないでほしいというメッセージを頂戴して講義を締め括っていただきました。

南高生のDNAである飽くなき知的好奇心をくすぐられ、一人ひとりが佳境に入っていく受験に向けて大きな刺激を受けたことと思います。