12月10日(月)、人権集会において特別講演「世界の食料問題」が開催されました。ご講演くださったのは、FAO駐日連絡事務所長の、ンブリ・チャールズ・ボリコ氏です。 「みなさんは、給食を残さず食べていますか?」と突然問題提起され、子どもたちの目が真剣になりました。そして、「世界には十分な食料があるのに、約8億2100万人が十分に食べられない」「世界全体の9人に1人が十分に食べられない」という話を聞き、驚いていました。その理由としてあげられるのが台風や干ばつ、貧しさ、戦争や紛争など様々ですが、その中で衝撃を受けたのが「食べるために作られる食べ物の3分の1が捨てられている」でした。残飯はもったいないのはもちろんですが、捨てられるとたくさんの温熱効果ガスが出て台風や干ばつ、洪水などを引き起こす原因になることもお話してくださいました。最後に「今日からできることを考えよう」と提起され、今の自分にできることを宿題として出されました。講演後の児童代表からの、「自分が幸せであることを実感するとともに、僕は9人に1人の人のことを考えられる自分になりたい」という言葉がとても印象に残りました。